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57歳、早期退職優遇制度はどうなの?

早期退職
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本日のマーケット

 今日の日経平均は前日比▲67.29円安、小幅安が続いているが下げ渋っており、底堅いという印象。売買代金はようやく2兆円超えた(日経平均の入れ替えに伴う商いが含まれている影響もあり)。67%銘柄が下落。円高も進行中。

早期退職優遇制度で退職すると?

 それでは、57歳で見切りをつけて早期退職優遇制度を利用して退職したとすると、どんな60代が待っているのだろう。

結論から言うと、年収が上がる転職先でもなければ、この制度を使うメリットはない。

 57歳で退職すると、まず1ヶ月の特別休暇がもらえるらしい。月給はそのまま。退職金は55歳以降変わらないので仮に1,800万円となるらしい。更に早期退職優遇制度の割り増し分として、60歳までの月数に現在の給与の20%をかけた金額が上乗せになる。ちなみに現在の月給を40万円とするとその金額は8万円となる。60歳まで35ヶ月あるので8万円×35ヶ月=280万円の上乗せである。しかし、転職先がなければ、この280万円と退職金の1,800万円、そしてアルバイト代の月8万円で70歳までの期間をやりくりする必要がある。退職金と割り増し金を70歳までの期間13年で均等割りすると、月13万円、そしてアルバイト代の月8万円、合わせて21万円だ。

この現実を見ると早期退職優遇制度を使うメリットは、次の仕事が確実に用意されている場合に限られることがわかる。(あくまでもお金の基準のみの考え方であるが)

 次の仕事が確実にないならば、今の会社にしがみついた方がよいとの考え方に至る。こうして【働かないというよりも働けないおじさん】が生産されるのである。

 ではいくら積み増されれば早期退職の道を選べるのだろう。月36万円の生活を70歳までできるレベルを目指すとすると、月アルバイトで8万円稼げるとして必要な金額は、月28万円。これを13年分となるので、総額で4,368万円、退職金1,800万円を差し引くと約2,500万円の上乗せが必要。早期退職で2,500万円の上乗せをしてくれる会社なんてないよね。


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