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転職は厳しい、出世もムリそう…管理職になれなかった「残念な冴えないおじさん」の活路

早期退職
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本日のマーケット

  2月17日(水)前日終値増減
日経平均30,292.1930,467.75-175.56
為替円/ドル106.03106.04-0.01
NYダウドル31,522.7531,458.4064.35

 今日の東京株式市場は、高値警戒、調整といったところでしょうか?一服したという相場でした。ただし、景気敏感型の銘柄は上昇、値上がり銘柄数が50%超でした。

「現代のおじさん」が抱える、3つの大きなリスク

 この記事をご覧いただいてる「おじさん」の方、人生愉しんでますか?
 みなさんは若いころとても輝いていて、管理職に順調に昇進し、そこで会社の本質を見てしまい、深くは述べませんが、それからはある意味惰性で過ごされてきた方が多いのではないかと推察します。私も含めてそんな「おじさん」にはどんなリスクがあるのかを見てみたいと思います。

20年間で1000万円減った退職金

 この20年間、退職金は下がり続けています。60歳定年時の退職金は、大卒の総合職で2,255万8,000円。高卒の総合職で2,037万7,000円。高卒の生産現場労働者で1,817万2,000円となっている。また、勤続年数によっても大きく金額に差が出ます。バブル期のピーク時に比べると3割~4割減少となっているようですので、1000万円くらい下がっているのですね。

 仮に30代後半でマイホームを購入した場合はどうでしょうか。大半の人が30年以上の住宅ローンを組むと思います。かつては退職金で一括返済をあてにするひとが多数いましたが、退職金が減額されると、みなさんが退職金でローンの残額を一括返済するという計画は、難しくなってきています。

 ではローンが残っていたらどうするのか?答えは単純に65歳あるいは70歳以上になっても働き続けることになりますね。

人口知能(AI)による失業リスク

 現代の「働かない冴えないおじさん」の最大のライバルは、人工知能(AI)です。AIの技術は年々発展しており、「将来、AIが人の仕事を奪う」という意見を聞いたことがある人も多いですよね。たしかに、マニュアルに従うだけの業務は機械やロボットに仕事を奪われやすいです。経理事務員、包装作業者、路線(電車)バス運転手、郵便外務員、学校事務員、ビル清掃員、銀行窓口係、計器組立工などの職種が候補に挙がってきます。

 実際に、大手企業を中心にAI技術の導入による人員削減は進んでいます。たとえば、ソフトウェアを使った定型業務の自動化が急速に普及しつつあり、既存システム上での操作をソフトに覚えさせ、一連の業務を自動化していくという手法です。操作の自動化によって今まで数人で行ってきた事務作業を一人でできるようになるため、銀行などの定型業務比率が高い職種では真っ先に導入が進みます

意図せぬパワハラ・セクハラへの恐怖

 最近、セクハラやパワハラに関するニュースが増えてますよね。2020年6月からハラスメント防止法が施行され、企業にハラスメント対策が義務付けらています。そして現代はあらゆるハラスメントに対する社会の関心が高まっています。おじさんが入社した昭和という時代は活気があってよかったかもしれませんが、セクハラやパワハラなどの許容度は今日とだいぶ異なってきているのは肌感覚で感じていらっしゃると思います。

 とくにおじさん社員は、頭では分かっていても、つい長年染みついたクセがでてしまいます。アルコールが入って下ネタを口にしてしまったり、仕事が上手くいかないと怒鳴ってしまったりすることが、若い世代よりも多いかもしれません。もしかしたらすでに会社のブラックリストに挙がっているかもしれませんよ。

 以上 3つのリスクについてご紹介しましたが、「そんなこと分かってるけど、アラフィフの俺にいまさら何ができるというのか」「そんなネガティブなことは考えたくない」と思う人もいるでしょう。ご安心ください。

管理職経験者は重宝される

 すべての人が危機に直面しているわけではありません。長距離走で言えば、中間地点を越えてもゴールめがけて涼しい顔をして走っている人もいるのです。では、このままいくと危機にはまってしまうのは、どんな人なのでしょうか?

それは、課長以上の管理職として5年間以上勤めた経験がない人です。40代や50代の転職は厳しいという声はよく聞きますが、正確にいえば「役職が課長未満の人」は厳しいのです。

 実は、課長以上の管理職経験者は転職市場で重宝されると言います。

 中小企業は管理者教育が十分にできないため、管理職候補が不足していることが多いのです。つまりたたき上げで歳を重ねた方は中小企業にはたくさんいますが、今後さらに発展していくためには、組織運営ができる能力を持つ管理職が必要になるのです。日本に上陸して日が浅い外資系企業や、スタートアップ、ベンチャー企業もまた、同様に管理職が不足しています。

 例えば小さなメーカーで職人として長い間従事してきた人に、今後世界進出に向けて工場の基本的な品質管理やISO、環境問題への対応などを求めても時間ばかりかかって先に進まないでしょう。高いお金を払ってコンサルタントを雇っても、コンサルタントの発する言葉の意味が理解できない場合が多いと思います。管理職経験があれば、これらの業務は現職でその考え方から教育を受けているので、それを新職場で活用することができます。
 また、このように管理職経験があれば、会社内でも新規に規模を拡大したい事業へ管理職として投入され、その職場の運用を任されるチャンスが到来するかもしれません。

 つまり課長以上の管理職経験がある人には、意外と転職の門戸が開かれているのです。

 一方、管理職経験がないおじさん社員の転職活動は厳しいものがありますね。現代は昇進の年齢が遅れる傾向があるとはいえ、大半の会社では早ければ30代後半、遅くとも40代の前半には課長まで昇進します。つまり40代後半になって課長以上の役職に就いていない、もしくは就いたとしても維持できなかったという人たちは、厳しい転職活動が待っていると思います。

 よって、40代後半以上で、課長以上の役職に就いていない方は、会社にしがみつくのとは別の生存戦略を考える必要があります。

「ありのままの自分」を受け入れるべき?

 管理職経験がある人は「少なくとも他のメンバーに迷惑をかけて社内を混乱させる心配はないな」と、安心してもらえるそうです。残念なことに、管理職に就いていない人よりも社外における評価は高くなります。

 残酷なことをいえば、サラリーマン人生で管理職についていないあなたは負けてしまったのです。いろいろと言い訳はあるでしょうが、一旦それを受け入れて、考えをリセットさせ別の戦略を考えてみましょう。

 これで終わりというわけではありません。人生100年時代、前半戦は負けてしまったとしても、まだ後半戦があります。後半戦で挽回すればいいのです。

 その方法として、転職や社内での出世が難しい方におすすめしたいのが、「資格」を取り、その資格で仕事をすることです。これは決して簡単な道ではなく、資格取得後も営業などの努力は必要です。それでも、資格試験は学歴、役職、年齢、そしてこれまでのキャリアやスキルも関係なく、誰しもに平等に開かれた門戸です。いまの環境の延長上に幸せな未来が描けない人のための、敗者復活戦といえるでしょう。

 打開策としての資格ですが、「地味な資格」を取ることをお薦めします。ここでいう「地味な資格」とは、「世間の知名度は低いけど、法人に必要とされ、案外稼いでいる人が多い資格」を指しています。行政書士や社会保険労務士、土地家屋調査士などが該当します。これらの資格の取得のメリットは

1)働きながら取得できる:比較的なインドが低く、働きながらでも十分に合格が狙えます。
2)法人相手で安定する:契約期間が長い、単価が比較的高い、契約先から新規顧客の紹介あり。
3)食っていける:社会保険労務士は給付金申請代行などと需要が増しているそうです。

「残念なおじさん」ほど資格は役に立つ!?

 これらのメリットがある「地味な資格」ですが、資格を取って仕事としていくうえでは、じつは「冴えないおじさん」であるほど有利なのです。管理職の人たちはチームの先頭に立って仕事をこなしながら、部下の管理やサポートもしなければなりませんので勉強する時間を捻出するのが難しいです。一方、出世できなかった残念なおじさんには部下がいませんし、いたとしても少数です。自分のペースで仕事を進めることができ、勉強時間を確保しやすいですよね。
 そして、将来の顧客になる中小企業や零細企業の経営者たちの多くは、自社の社員に悩みを抱えています。「遅刻する」「やる気がない」「向上心がない」……。「残念な冴えないおじさん」のほうが、これら社員のマインドもわかるため、「経営者の良き相談相手」になれる可能性が高いと言います。
 中年から心機一転し、新しいキャリアを描くためのひとつの選択肢として、「地味な資格」を考えてみてはいかがでしょうか。

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