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早期退職割増金 一人2500万円?

早期退職
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本日のマーケット

  12月9日(水)前日終値増減
日経平均26,817.9426,467.08350.86
為替円/ドル104.10104.13-0.03
NYダウドル30,173.8830,069.79104.09

 今日の東京株式市場は、4日ぶりの反発となった。日経225、TOPIX、JPX-NIKKEI400の3指数とも上昇。1457(67%)の銘柄が上昇。米国のマーケットも3指数そろって上昇、NASDAQとS&P500がともに最高値を更新。日本は、3日続落で短期調整を済ませていたタイミングだったので今日は寄付きより買い戻しの動きが急速に高まったものと思われる。

早期退職をすると割戻金はいくらもらえるの?

 三菱ケミカルが、50歳以上の管理職に通常の退職に月給の最大50ヵ月分(月給50万円としても2500万円)を加算して支払うと報じた。

 そんな高額な割増金を支払う会社があるのかとウォッチしていたが、なかなかそんな会社現れない。最近早期退職を発表した企業について調べてみた。金額はあくまでも皮算用なのでご了承ください。

 まずは、旅行代理店大手の「近畿日本ツーリスト」。
9月11日付で公表していた希望退職者の募集に、192名が応募したことを明らかにした。退職者への転身支援金などの支出として7億円を計上との報道あり。ひとり当たりの換算すると365万円。旅行業界は既に厳しくなっているので大手といえどもつらいね。

 次は同じ業界の「藤田観光」ワシントンホテルや椿山荘などを展開している企業だ。ここは、満40歳以上かつ勤続年数10年(契約社員は5年)以上の社員で、退職日は2021年3月31日の予定で、募集人数は定めずに実施し、退職者には転進援助金を別途支給するほか、希望者には再就職支援を実施する方針とのことで転身援助金の金額がわかるような情報はなかった。

 そして、三菱ケミカルと同じ冠が付く「三菱自動車」。45歳以上60歳未満かつ勤続1年以上の管理職および一般社員と、60歳以上65歳未満の定年後再雇用社員で、退職日は2021年1月31日の予定で、約650名の応募者数となり、この施策に伴う割増退職金などの費用として約72億円の特別損失を計上する予定とのことなので、ひとり当たりの換算すると1,100万円

 「東芝テック」は、退職金を割り増す希望退職に465人が応じたと発表。業績悪化に伴い、複合機事業や海外のPOS事業で体制の見直しを進めており、人員削減で固定費を圧縮し、収益力回復を目指すとして、2020年9月中間連結決算に66億3000万円を特別損失として計上する。ひとり当たりの換算すると、割増金は約1,425万となる。

 「サッポロホールディングス」は、子会社のサッポロビールで実施した早期退職優遇制度の2次申請分について59人の応募があったと発表した。勤続10年以上45歳以上のサッポロビールに在籍している社員を対象(一部対象外の職務あり)として、人数を定めず10月1日から12月10日に募った。退職日は2021年5月20日。今年5月に実施した第1次申請分では51人が応募しており、同制度への応募者数は合計110人。
 通常の退職金に加えセカンドキャリア支援金を支給し、再就職支援サービスも提供するそうだ。支援金と退職金と合わせて5,000万円ではないかとの口コミがあった。

 最後は三菱ケミカルホールディングスの子会社で「田辺三菱製薬」、2015年10月30日付で公表していた早期退職者の募集に634名が応募したとのことで、割増金などのリストラ費用として153億円を計上とのことなので、応募者全員が該当としてひとり当たりの金額を算出すると2,400万円。この前例があったので三菱ケミカルもその金額に準拠する割増金を拠出する羽目になったのではないかと勘繰ってしまう。従業員を大切にするものよいが、それ以上に株主を大切にしてほしいと掲示板にはたくさん書き込まれてる。そうりゃそうだ。

 大企業は、土俵の徳俵に足がかかる前に早期退職割増金拠出という処置がとれるからよいよね。中小、弱小企業は徳俵に足がかかるまで動けない、いやかかっても動けない。だからどうしても手当てが薄くなる。余計に「おじさん」は手をあげられなくなり「残念な働かないおじさん」が会社に居続けることになる。いつか復活するのではないかと宝くじのように夢見て。

 セガサミーホールディングスの早期希望退職のお話はこちら↓↓↓↓

その他の会社の割増金事情も紹介します。

徳俵に足がかかる前に準備を始めましょう。

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