お薦め記事

早期退職 50歳が会社員の折り返し地点?

早期退職
スポンサーリンク

先週のマーケット

  1月29日(金)1月22日(金)増減
日経平均27,663.3928,631.45-968.06
為替円/ドル104.76103.671.09
NYダウドル29,982.6230,996.98-1,014.36

日経平均は、先週大きく下落しております。明日のマーケットの動きに注目です。

75歳まで働く社会になる未来予想図

 50歳になって早期退職の準備を進めている方も多いと思われますが、今後75歳まで働く世界が待ち受けていると思います。現在、国は65歳までの就業を企業に“義務”付けていますが、70歳までが“努力義務”となりました。70歳まで義務となるのは、時間の問題だろうと思われます。
 さらに、このまま社会自体の仕組みが変わらず、会社員の終身雇用が守られている社会では、健康寿命の延びに伴って、確実に75歳まで雇用義務が会社に課せられることになるでしょう。
 75歳まで働くと考えた場合、現在30歳の方はあと45年、50歳の方でもあと25年、ようやくあと数年で自由になれると思った瞬間ゴールが遠のいた気分です。すでにビジネスマンとして相当長い間戦ってきたような気もしますが、それでもまだ30年弱で、ようやく折り返しを過ぎた地点という状況なのです。
 日本の正社員制度は、会社が強大な人事権を持つかわりに解雇されることはなく、雇用が確保される仕組みです。しかし、人間の寿命より短いと言われている会社そのものが、30年後どうなっているかを正確に予想できる人は誰もいないと思います。

10年後はできないことも今ならできるかも

 早期退職は、そういった状況の中、ようやく折り返し地点を過ぎたこの時期に、今後の自分の生き方を真剣に考えていくには良い機会だと思います。特に現況を知りつつ、自分のビジネスを進めている場合には、早い段階でこういった早期退職や個人事業主化の制度を上手く使うことが先の働き方の候補になるのではないかと思います。
 これは予測であって、断定するものではありませんが、例えば、現在のコロナ禍はどうにか早期退職をやりすごせたとして、10年後に同様の事態が発生した場合、もっと不利な条件でリストラの対象となり、今度こそ問答無用で退職の道を選ばなければならない事態が発生する可能性はゼロではありません。

 そこでまだ体力もあり、記憶力も頭の回転も機能している50代前半で独立、起業を真剣に考えていくことが必要ではないかと思います。実際に独立起業するかはその時に状況で判断することになると思いますが、例えば定年が70歳まで延長されたとして、50代後半で新たな道へ放り出されても、それこそ転職は難しいでしょうし、気力、体力も続かない、家族と離れてひとりで単身赴任なんかもできないですよね。そうすると年金が支給される65歳まで何とか逃げ切ろうとしか発想がいかなくなるのではないでしょうか?
 収入がガタ落ちしても大丈夫なほど貯蓄があれば良いですが、世代的に住宅ローン、子供の学費などを抱えている人も多いでしょうから、そうもいかないはずです。そのため、ある意味リスクヘッジとして、自分に自信のある人ならば、早期退職、個人事業主化の案件に乗るのは悪くないと考えます。

いずれ訪れるであろう未来を想像してみる

 通常独立起業すると、独立してすぐは収入ゼロの状態になります。しかし今回の電通やタニタの事例のように、進行形の仕事と所得を維持する形でスタートを切れます。つまり後ろ盾が何もない独立よりよっぽどリスクは低いです。
 社会変化のスピードが加速する現在、ますますビジネスモデルのライフサイクルは短くなり、会社の拡大・縮小のペースはより早まってくると思われます。そんな中で正社員にしがみつくという行為は、嫌な仕事もこなさないといけないし、給料が下がっても文句の言えない働き方になるかもしれません。    
 「自分のやりたい仕事をして、かつ所得を維持したい」と考えているならば、すぐに個人事業主にならなくとも、危機感を常に持ち、独立をする事を視野に入れて常日頃から意識をしておく必要があります。こうして働いていると仕事のパフォーマンスも上がり、結果として先の仕事の選択肢が広がっていく可能性もあります。日々生きる事で必死な方も多いとは思いますが、自分の還暦・退職~年金受給の期間を具体的にどのように過ごすのかを想像して、「今何をするべきなのか」を考えておけば、いつ早期退職や個人事業主化の話が来ても落ち着て対処ができると思います。

電通・タニタの個人事業主化の記事はこちら↓↓↓↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました