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ウイスキーを趣味にする

人生楽しまないと!
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上野のバーで新卒者に絡むアラカンリーマン

 今回、関西方面への出張の予定ができたので、週末にかけていろいろなウイスキーを堪能しようと思います。まずは、道中の新幹線の中で楽しむためにウイスキーを自分のボトルに詰めます。ボトルに詰めるのは、アイラのカリラ12年という銘柄です。独特なスモーキーさを持つスカラバスの原酒とも言われる逸品です。道中は残念ながら富士山を眺めながらの一杯はできませんでしたが、新幹線の中でもマスクをつけずにウイスキーを飲んでいても違和感がないくらいの雰囲気になり、酒好きにとってはリラックスできる空間が戻ってきました。

 関西での仕事が終わり東京に戻ってからは、いつもの上野のバーに直行です。このバーは本好きなマスターが経営しており、ウイスキーに関する多くの書籍が置いてあります。今回はアイラのウイスキーをいただきながら、村上春樹の「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」という本をゆっくり読もうかと考えていましたが、残念ながらマスターは伊坂幸太郎のファンであり、村上春樹の本を持っていませんでした。この店は世界各国のさまざまなウイスキーを取り揃えていますが、なぜかサントリーの山崎、白州、響は一切進めてこないし、カウンターの中にも並べていません。マスター曰く、他にもたくさん美味しいウイスキーがあるとのことですが、なぜそれらを並べていないのかは教えてくれませんでした。本もウイスキーもマスターの信念と言うかこだわりなのでしょう。

 今回一人でボウモア15年を飲んでいると、なんと偶然にも前回来店した時に隣に座っていたおじさんがやってきました。最初は気づかなかったのですが、おじさんから話しかけられて、私が東京単身赴任していた時の住居の近くに住んでるおじさんだと思い出しました。

 前置きが長くなってしまいましたが、そのおじさんと私の間に座ったのは、新卒2か月目の若者で毎日の研修に疲れ果てていると話をしてきました。おじさんたちにとっては格好の話題ですよね。まず反応したのは私ではなくもう一人のおじさんでした。若者が研修にうんざりしていると言った話に対し、「実は自分は人事部で長く研修に関わっているんだけど…」と始まりました。それを察したマスターがすかさず話題をウイスキーに戻し、若者がスモーキーなウイスキーが飲みたいということを伝えると、カリラ12年を勧めました。「これはおいしいよ」とおじさんがすかさず賛同、次にマスターがキルホーマンマキヤーベイを提案すると、今度は私が「これはおいしいよ」と応答しました。若者はどちらを飲むか迷っている様子でしたが、マスターが「ハーフずつ飲み比べてみたらどうだろう」と神のような提案で、若者はその助言にほっとした様子で二つの種類のウイスキーを注文しました。若者は学生時代にはコロナのせいでお酒をみんなで飲む機会がなかったと言い、社会人になってからはお酒を趣味として楽しみたいと話していました。その際におじさんたちは「結婚するまでだよ」と口をそろえ余計なことを言ってしまっているのです。

 そんなやり取りをしながら、私も若かった頃を思い出していました。学生時代はウイスキーが好きで、社会人になってからはヘネシーにはまっていました。しかし、結婚して子供が生まれ、仕事のストレスも増えるにつれて酒量が増え、高価なウイスキーを頻繁に飲むことができなくなっていったことが思い出されます。そして、コスパの良い焼酎に切り替えてからもう30年近くも経ちますが、ウイスキーが好きだったことを完全に忘れていました。そんな人生は正解だったのだろうか、と思わずにはいられず、つい人生論にまで発展してしまうところが、アラカンリーマンの特徴のひとつかもしれません。

結局、その若者はウイスキーを3杯飲んだあと、急いで退席しまていきました。その後、おじさんたちは退職後の過ごし方について盛り上がり結局3時間近くその店で過ごしていました。



響ART OF HIBIKIを覗いてきてみた。

 「六本木アートナイト」は、生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に開催する、アートの饗宴とのことで、その一画にサントリーウイスキー響のコーナーが開設されています。2020年、2021年はコロナ禍で中止してたようですので、久しぶりの開催なのでしょう。

 開演30分ほど前に会場に到着しましたが、既に50人くらい並んでいます。初めて来たので全く様子や勝手がわからず、近くの人が係員に質問しているやりとりに耳を傾けます。チケットを購入すればカウンター席に座って響の試飲ができるようです。今回、東京に途中下車したのはこの催しものに参加するためでしたので、迷わずカウンターのチケットを購入することを選択しました。しかし、試飲の制限時間は30分でカウンター席は15席ほど、私より先に並んだ方は20名近くいたので結局1時間半は並んだでしょうか?先日傷めた腰が痛くてたまりません。

響ジャパニーズハーモニーの原酒3種類を堪能

 ようやくカウンターに案内されれると、女性の説明員の方が、ウイスキー”響”の解説を始めます。響ジャパニーズハーモニーに使用されている原酒は10種類ほどで、その中の知多蒸留所のグレーン、白州蒸留所のスモーキーモルト、山崎蒸留所のアメリカンオークを各1杯30mlずつ、そして製品としての響ジャパニーズハーモニーを1杯並べてくれました。原酒のアルコール度数は55%ほどのとのことで、口に含むと強い刺激スパイシーさが口の中いっぱいに広がります。説明員の方からは加水してくださいとの助言をいただきましたが、ひたすらストレートでスパイシーな刺激を楽しまさせていただきました。30分制限の中で4ショットを飲まなければならないのでかなりのハイピッチでしたが、とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。これからは毎年参加しようと考えながら帰路につきました。



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