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貯めた資産は使い切って死ぬぞ!

お金の勉強
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金融資産を造るには、その過程でのお金にまつわる様々な学びが重要

 お金の勉強を55歳の役職定年を機に5年が経ちました。最初は右も左もわからず、銀行窓口で勧めらるがままぼったくり投資信託を購入してしまったり、資金投入直後に暴落を食らって狼狽売りをしてしまい100万円近く損失を出してしまったこともありました。また、変な投資話に数百万円を拠出し回収できていないもののあります。それでも5年経った現在は金融資産は1千万円を超えてきました。

 サラリーマンとしての給料は年を追うごとにどんどん減っていきましたが、子供の教育費がそれほどかからなくなってきたのと、単身赴任が満了したこと、携帯代や水道光熱費の固定費なども見直して家計をスッキリさせたことなど、学んできた成果が出てきたのだと思います。

 目標としていた野村総研が定義した準富裕層いわゆる小金持ちゾーンの金融純資産5千万円です。5千万円悪金融資産があれば、利回り4%として年間200万円、年金と合わせて400万円程度になりますので、そこそこ自由な暮らしはできるレベルと考えて目標額としました。その目標額の達成は難しいかもしませんが、ちょい働きすれば、やりたいことをすべてやれる棺桶リスト(バケットリスト)で描いた会社卒業後の人生は送れるのではないかと考えています。

 でも悲しいかな、それが分かっていても”お金を貯めたい増やしたい行動”から抜け出せないのです。サラリーマンの悲しい習性でしょうか?そんな時改めて、「(ゼロで死ね)DIE WITH ZERO」を読み返してみました。必要以上に貯蓄するのは問題だと、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の著者、ビル・パーキンス氏は主張しています。

45歳~60歳で資産を取り崩し始めろ!
45歳~60歳で資産を取り崩し始めろ!そしてゼロで死ね。60代~90代の退職者全体で退職前に50万ドル以上の資産を持つ人も、20万ドル未満の資産しかない人も、年金受給者の場合、使った資産は18年間でわずか4%だという。何のために必死で稼いできたのか?

老後のために「貯蓄しすぎた人」が陥る 3つの落とし穴とは?

 著書の中で彼は、将来のためと節約し過ぎていると自制してしまい、今しかできない経験をする機会を逃してしまうと指摘されています。現在貯金している人には、貯金だけでなく出費についても、長期的なプランを考えることを呼びかけています。

老後のために貯蓄しすぎることがなぜ問題なのか3つの理由をご紹介します。

1. 経験に投資し思い出と言う配当を受け取る

 まず最初に、将来使いきれない未知の出費のためにお金を貯めておくより、生涯をかけて賢く使う方が良いのです。そして、老後のために貯金しすぎることが問題である理由の1つとして、若い時に人生を楽しむ能力を制限してしまうからです。

 思い出作りや楽しい経験をすることを「投資」と「初期投資にかけた時間」だと考えると、そのような思い出から得られる喜びを「配当」と例えられます。初期投資にはお金が要るし、老後のために貯金し過ぎていると経験に投資するお金が減ることになるのです。「早いうちに投資する方が得だ。投資を始めるのが早ければ早いほど、思い出という配当を受けられる時間が長くなる」

 55歳から5年が経ち還暦となりましたが、身体の衰えを日を追うごとに実感します。いつも身体のどこかが痛い、傷めると昔は1週間もすれば治っていたのが、1か月経っても治らないなんて言うのは当たり前、こんな調子で身体機能が下降していったら棺桶リストの達成は金銭面より体力面で実行ができなくなるのではないかとの恐怖観念に襲われます。

 歳を取るとさまざまなしがらみや責任、身体的な理由でできなくなることも、若い時はできます。若いうちに経験する機会を逃すということは、二度とない思い出作りのチャンスを逃すことになるのです。若いうちにしかできない思い出作りこそが、お金をかける価値のあるものではないでしょうか。

2. 子どもが老成してから相続しても無駄になる

 子どもたちのためにお金を残すことは本質的に悪いことではないですが、自分が死ぬまでお金をとっておくのは相続の形としてベストではないと言います。それは遺産相続する子供たちの年代が60代を過ぎてからで、その子供たちはその財産を有効に使えない人がほとんどではないでしょうか?

 相続を受ける60代の人の多くは老後資金の準備ができていて、お金を必要としていない世代になっているのではないでしょうか?「子どもたちの年齢が上に行けば行くほど、お金をあげても彼らには必要ないものとなり、ある時点を過ぎると親からもらうお金などほとんど無用になってしまうのだ」。

 私は別の観点で子どもへの相続は不要と考えています。それはやはり子どもがお金に対する知識・経験が充分備わっていない段階で大金を与えられても十分に有効活用ができないのではないかと考えているからです。それならば孫の教育資金としてS&P500をプレゼントしたいと考えています。

3. 必要以上に働くことになる

 著者が主張する重要なポイントは、「使われないお金は失われたも同然であり、それと同時にそのお金を稼ぐために費やした時間も無駄になる」という考え方です。

 死ぬ段階で残すお金は、その資金そのものだけでなく、それを稼いだ労働時間をも無駄にするという考え方です。つまり、年収500万円の方が1000万円使い切れなかった場合、その1000万円を稼いだ2年間と言う時間も無駄にしてしまったということになるのです。著者は「ただ働きをした」と厳しい言い方をしています。

老後は想像以上に「お金がかからない」

 従来の退職計画のロジックに反しているようですが、必要以上のお金を貯めようとするあまり、生活を切り詰めたり、今しかできない有意義な経験を我慢している人が多いのではないかと思われます。将来のための貯金が多少犠牲になっても、生きているうちにしかできないことにお金を使うのは悪いことではないですよね。

 60代以降は生活費が急激に下がります。経産省の{家計調査」では、60歳以降の生活費は、現役時代の1/3、75歳以降は1/2になるとの調査結果が報告されています。人生三大資金のひとつである教育関係費からの解放、住居ローンからの解放、税金・社会保険料が大きく減少(支えられる世代への転換)が影響しています。

 今を楽しむことに集中しようと思います。


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