ゼロで死ね<DIE WITH ZERO>
<DIE WITH ZERO(ビル・パーキンス著)>がダイヤモンド社から発売されていたので紹介します。死ぬときに金融資産をたくさん持ったまま死ぬな、45~60歳から資産を取り崩し始め「お金を使い切ること」に焦点を当てた内容となっています。
衝撃的な調査結果が明らかになったそうです。それは60代~90代の退職者全体で退職前に50万ドル以上の資産を持つ人も、20万ドル未満の資産しかない人も、年金受給者の場合、使った資産は18年間でわずか4%でほとんど使っていない、老後の収支はトントンの人が多いとのこと。更に裕福な人は資産の88%を残して亡くなり、そうでない人も75%もの資産をの残しており、なんと3分の1が資産を増やしています。
そのため、「使い切れないでお金を稼いで死んでいくなんて、時間の無駄」「稼いだお金は、全部使って死なないとコスパが悪いよね」ということになります。
人生で最も大切なものは「思い出(経験の価値)」を増やすこと。その時々の貴重な経験は、その時から思い出という幸福感として、その後の人生でずうっと受け取ることができるという株式投資における配当のようだと言っています。更に歳を取ったら健康が衰えるので、お金で時間を買ってその時々に様々な体験をして、思い出を積み増すことにより幸福感が最大化することを目指します。
働きすぎを後悔する人が大勢いるとのことですが、子育てに後悔する人はいないでしょう。この意見に反対する人はいないでしょう。仕事でお金を稼ぐより、家族や子育ての思い出を積み増すことのほうが大切であることがわかります。
じゃあ、なぜ使い切れないか?
では、人は何故、資産を使い切って死ねないのか?その理由は以下のように考えます。
①自分がいつ死ぬか分からない。
②老後の生活は意外にお金がかからない。
③資産額はステータス・力だと思っている。
④子供に残したくなる。
いずれにしろ、幸福の3つの資本を伸ばし続けることが大切ではないかと思います。この3つの資本とは次の通りです。
・いつでも十分な金融資産があること(金融資本)
・世の中に自分の価値を提供し続けていること(人的資本)
・家族や友人とのつながりをしっかり持てていること(社会資本)
更に、「時間」と「健康」も当然大事ですよね。
老後ではなく、体力のあるうちに純資産を切り崩していくべきだけど、それで失敗している人の話もたくさん聞きます。だから、何事もバランスですね。そのバランスを正しくとるためにお金の勉強を続けると同時に、やりたいことを全部やるという人生を実現したいと改めて思います。
みなさんも、棺桶リストをつくってみて、やりたいことを全部やる人生にしてみましょうよ。
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