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退職金を溶かした5選パート1

お金の勉強
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本日のマーケット

  12月28日(月)前日終値増減
日経平均26,854.0326,656.61197.42
為替円/ドル103.46103.370.09

 今日の東京株式市場は、後場に入って日経平均が上昇に転じて、直近の高値を更新した。1991年4月17日以来の高値となった。TOPIXもプラス。ニューヨーク市場の先物取引の動きを横目で見ながらの推移だったが、米国の動きがしっかりしていたため高値を更新したと思われる。

退職金を溶かした事例5選

(その1)無自覚で退職金を溶かしてしまった65歳夫婦の事例

 地方都市在住の65歳のAさんは、地元の大学を卒業して地元の会社の機械メーカーに就職し、その会社にいた奥様と知り合い結婚、3人の子供に恵まれ、Aさんの両親と同居して生活をしていました。3人の子供の面倒は一緒に暮らすご両親が見てくれていたので奥様もパート勤めすることができました。お子様3人が税員私立大学に進学したので教育費はかかりましたが、家を建てる必要なかったため、年1回ほど海外旅行に行ったりして比較的裕福な暮らしができていました。Aさんは再雇用制度がありましたが、身体の元気なうちにヨーロッパ旅行や趣味のゴルフを楽しみたいと60歳で退職しました。貯金が2000万円あったことと退職金も1500万円あったことより、大丈夫と思ったようです。
 定年後すぐにAさんご夫妻はヨーロッパ旅行に行きました。自分へのご褒美と言うことでビジネスクラスを利用し、夫婦それぞれ以前から欲しかったものを20万以内の予算と決めて購入し贅沢を満喫したそうです。でも贅沢と呼べるのはこのくらいだったとのこと。
 定年から4年後、年金の支給に備えて準備しているとき、Aさんは久しぶりに口座残高を見て驚いたそうです。何と退職時3500万円あった残高が、1500万円になってしまっていました。この4年間で2000万円も使っていたようです。ある程度減るのは無給なので覚悟はしていたそうですが、予想を上回る減り方に驚いたそうです。
 慌てて近くのフィナンシャルプランナーに相談に行ったところ、①収入があった頃と同じ生活を続けていること、②決まった金額でやりくりをするという習慣がない、③家計簿をつけていない、④預金残高を定期的にチェックする習慣がない、などの問題点を指摘されたそうです。
 Aさんご夫婦は子育て時代でさえお金に困ったことがなく、現役時代の生活をまだ続けており、日用品や食料品を購入する際も値段を気にすることなく子供にあったときは小遣いを渡し、趣味のゴルフも料金の高い土日に行っていたそうで、支出に関しても予算を決めて使う習慣がついていなかったため銀行の残高を気にすることはなかったようです。
 このように贅沢しているつもりがないので大丈夫と言って、退職金を溶かしている自覚がないひとが多くいるそうです。

(その2)子や孫に援助し続けて老後資金を溶かした60代夫婦の事例

 Bさんは60歳後も再雇用され働き続けています。奥様は専業主婦でしたが、60歳の退職の時点で退職金を含めた貯蓄が3000万円あり、再雇用のため収入は減ってしまうものの、65歳の年金支給までの生活費や長い老後の資金としては十分だと思っていました。しかし、見る見るうちに減っていく預金残高に気づいたとき、どうしたらよいのかと思案に暮れたそうです。
 Bさんは大学卒業後に地元の企業に就職し、同じ会社で定年まで勤めあげました。現役時代は会社役員にまでなり、一般より高い収入を得て、何不自由のない暮らしををしていました。Bさんご夫婦は、子供を授かったのが比較的遅かったため長男と長女は30代、末っ子の次男は20代の大学生です。長男と長女は結婚して家を出ています。末っ子の次男は大学在学中に2年間休学をしてアメリカの大学へ留学もしていました。帰国後は大学に戻り大学院で勉強を続けています。
 Bさんご夫婦は現役時代から子供の教育費を最優先してきました。短期や長期の海外留学にも行かせてあげていました。これら費用は全部Bさん夫婦が支払っています。長男と長女の家族は同じ市内に在住しています。そして毎日孫を連れて遊びに来ています。買い物に行った際には孫のためのおむつやベビー用品を出してあげる生活になっていました。更に孫のためにピアノを購入してあげたりしました。また、子供が大学生の時に入った生命保険もBさん夫婦が払い続けていました。
 そんな暮らしを続けて5年、いよいよ年金だけで生活していくことになり預金残化を確認してみると、60歳の退職の時点で3000万円あった貯蓄が1500万円まで減ってしまっていたのです。1500万円も使った実感がありませんでした。そこで家計簿をつけ、毎日の出費を記録してみるとその原因は明らかに子や孫への資金援助が貯蓄を目減りさせていたのです。行き過ぎた子や孫への援助が老後資金の不足の原因となっていました。また、子供たちの経済的な自立を妨げることになっていました。
 老後、子や孫へ資金提供することが老後の楽しみだという方ものいるでしょうか?しかし、「このくらいなら...」と甘い気持ちで出費を続けていると、気づいたら老後資金がなくなっていたという事態になり場合もあります。自分たちの老後資金のため、子供たちの自立のためにも援助のし過ぎには気を付けましょう。

 現在の60代の方は現役時代に高度成長期やバブル経済を体験したせいか、使い捨て文化や大量消費に慣れてしまっていて、高い生活レベルを求める人が多い世代です。特に現役時代に比較的高収入だった人ほど家計がどんぶり勘定だったという人が多いそうです。そういう方はリタイヤ後も生活習慣を変えることができず、支出が多いままで老後資金が足りなくなってしまい、老後の生活に苦しむ場合が多いそうです。

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