お薦め記事

早期退職 オリエンタルランド、割増金2000万円超

早期退職
スポンサーリンク

本日のマーケット

  6月 1日(火)前日終値増減
日経平均28,814.3428,860.08-45.74
為替円/ドル109.64109.540.10
NYダウドル34,529.4534,464.6464.81

 今日の東京株式市場は、反落でした。日経平均は45.74円の下落、一方TOPIXは反発となりました。昨日はアノマリー通りの月末安でしたが、同様に本日は月初高のアノマリーでしたが、梯子を外されたようです。ただし、値上がり銘柄数が多かったりするので、地合いが悪いということではなさそうです。

ディズニー、541億円の赤字 コロナ響き上場後初―21年3月期

 東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドが社員の早期退職を実施していたことが1日、分かったそうです。新型コロナウイルス禍で業績が悪化しているため、コスト削減を図るとしています。

 オリエンタルランドは4月28日、2021年3月期の連結純損益が、541億円の赤字に転落したと発表していました。赤字は1996年の上場以来初めて。新型コロナウイルス感染拡大に伴う昨年春の臨時休園や、その後の入園制限が響き、売上高が激減しており、入園者数は756万人にとどまり、開園した83年度(993万人)を下回って過去最低を記録したとのことでした。

 その中で、やはり早期退職者の募集をしており、退職支援制度として「ネクストキャリア支援プログラム」の対象を、45歳以上で勤続10年以上の社員に広げ、支援金を増額したそうです。2020年10月から21年1月末まで募集し、応募者は3月末までにすでに退職しているそうです。

 オリエンタルランドでは、危機に対応するべく20年冬のボーナスの7割カットを発表するなど、コスト削減に取り組んできた。それでも、リストラには踏み込まないと業界ではみられていました。実際、20年7月の21年3月期第1四半期決算説明会では、「大前提として雇用を守りたい」と役員が述べていました。しかし、こうした正社員の雇用を守るという方針から一転、オリエンタルランドは密かに早期退職を実施していていたようです。

 ネクストキャリア支援プログラムの目的について、コロナ禍によって「組織によっては業務量が減少もしくはなくなる事態となり、社内でのキャリアの『自己実現』の可能性が以前よりも難しい状況になっている」と説明しています。その上で、「オリエンタルランドで培った能力を活かすためのキャリア支援の強化を主旨とし、期間を限定して、本プログラムの対象者および支援金の拡充を行う」としているようです。

 更にオリエンタルランドの決算資料からも、21年3月期第3四半期決算から、損益計算書の営業外費用に「割増退職金」として計上された額は18億1300万円で、前年同期の3700万円から49倍もの増加していることより、早期退職は実施されていたようです。

 割増退職金の年齢別加算金は、正社員では55歳~62歳が36カ月と最も多く、以降、年齢が1歳下がるごとに2カ月分が下がっていき、45歳では16カ月となっているそうです。  
 割増退職金の一般的な相場と比較すると、36カ月は多い部類に属し、社員にとって悪い話ではなさそうですね。20年冬のボーナス7割減などにより社員のモチベーションは下がっており、定年が迫る55歳以上の社員にとって、魅力的な早期退職プログラムになっていたようです。

 オリエンタルランドの正社員の推定年収(55~59歳)は749万円とのことなので、36か月分とすると、2,250万円ほどでしょうか?これに通常の退職金が加算されるので、4,000万円近くになるのでしょうか?
 ちなみに、45歳の推定年収は687万円なので、16か月分とすると920万円ほどとなります。それを考えると55歳以上をターゲットとしたプログラムのように見えますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました