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個人事業主になる“働かないおじさんサラーリマン”急増中

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本日のマーケット

  9月 21日(火)前日終値増減
日経平均29,839.7130,500.05-660.34
為替円/ドル109.44109.430.01
NYダウドル33,970.4734,584.88-614.41

今日の東京株式市場は、大幅安となりました。背景は中国の恒大グループの経営危機で、この危機は織り込み済みと思われていましたが、20日に利払いができなかったとことで下げたようです。更に23日にも利払いが予定されていますがその支払いもできないとの予測です。影響は多大ですから中国当局も動くのではないかとの憶測もあり予断が許さない状況です。

増える「50代おじさん起業」と稼げない現実

「長年社畜をやってきた人間が独立だなんて、笑われてしまうかもしれませんが、自分がどこまでやれるのかを試してみたい。この先行きが不透明な状況で、行動に移すのはリスクが高いことは分かっています。でも、このままでは終わりたくないという気持ちが日に日に高まってきています。フリーランスになることが簡単なことじゃないことは分かっていますが、絶対何とかなるんじゃないか」

 そんな気持ちで会社から独立して、個人事業主になる50歳以上の“おじさん会社員”は、増加傾向しています。以下の図は、中小企業庁が発行した中小企業白書です(2017年度版)。

60歳以上の起業家の割合が伸びています。

 “独立”派が増えているのは、人生100年時代で働く時間が延びたことが最大の要因だと考えられます。退職後も元気で、その期間も年々も確実に伸びています。しかし、年金をもらえる時期はムービングゴールでどんどん遠ざかり、年金額自体も生活費をすべて賄えきれるとは言えない額になってきています。となれば、シニア起業という形態はこれからのキャリアの選択肢の一つになってくるのは間違いないと思われます。

 そして、今回のコロナの影響です。セカンドキャリアの受け皿になってきた中小企業には、もはや50代以上を受け入れる体力はなくなってきています。このコロナにより、時計の針が一気に進んだとの見方ができます。私たち働かないおじさんは「20年早まった世界」を生きることを余儀なくされている。
 この極めて動物的な“危機感”を持てるか持てないかで、残りの長い人生の末路は変わってくる。

社畜人生の働かないおじさんには、想像以上に厳しい「独立後のリアル」

 独立は「名刺」という身元保証人に守られ働いてきた働かないおじさんにとって、決して簡単なことじゃないです。最低でも3年は稼ぎがなくてもなんとかなるくらいの蓄えは必要ですし、ともに人生を送る奥さんの理解も欠かせないですね。“サラリーマン”が想像する以上に、独立後の壁は高く険しいと言います。

「独立」の実態を捉えた、調査結果2選

 一つ目は、労働政策研究・研修機構の「独立自営業者の就業実態と意識に関する調査」から報酬総額を見てみます。

 2017年に実施したこの調査では、同年1月から12月までの1年間で、独立自営業者の仕事で収入を得ていた8256人を調査対象としています。
 一番気になる独立後の年収は、200万円未満が全体の6割超と最も多い一方、400万円以上の報酬額を得ている人も全体の2割程度いることです。さらに、専業と兼業別にみると、専業者の「50万円未満」の割合が圧倒的に低くなるとともに、400万円以上の割合も高くなっています。

 二つ目の調査は、リクルートワークス研究所が2019年に実施した「データで見る日本のフリーランス」で、「本業」=フリーランス(個人事業主)として働いている人は約324万人で、男性では50歳以上が54.8%と過半を占めることが分かりました。

稼ぐためには「謙虚な気持ちと学ぶ姿勢」がおじさんには絶対必要。

 年齢や属性で人を差別したり区別したり、起業に在籍していた頃の過去の経歴をひけらかすような人にわざわざ金を払う人はいません。どんなに稼げるようになっても、「個人事業主」は所詮、究極の下請けであって、「これにておしまい!」と言われたら”終わり”です。
 そんなことを目の当たりにしてその悔しさをバネにするためには、その現実を受け入れる謙虚さと、どんな人からでもどんなことからでも、「学んでやるぞ!」という貪欲さが求められます。その結果が、「稼ぎ続ける人」になっていくのです。

フリーランスになるにあたっての重要事項

 フリーランスになるためには、「生活資金を蓄えること」「受注先とのコネクションをつくること」が重要であることがアンケート結果よりわかりました。また、この二つに加え「コミュニケーション力」「営業力」も重視されている意向があります。

厳しいときほど「独立のチャンス」

 働かないおじさんという立場では何も生まれません。会社にしがみついてひたすらリストラの対象にならないことを毎日祈っても、いつかはその日を迎えることを自覚しましょう。そしてその準備のための行動をしていきましょう。人間というのは“ぬるま湯”に浸かっている間は、なかなか踏ん切りがつかないし、ましてやリストラになってからネガティブな感情で見切り発車したことがうまくいくほど、世の中甘くないですね。
 3年後の「今のままの自分」と、「何か分からないけど別のことをやってる自分」を比べて、圧倒的に「今のままの自分じゃダメだろう」と自己受容し、初めて具体的に動くことができると思います。

 「うまくすれば逃げ切れるかもしれない」、「もしかしたら、子会社のあのポジションが回ってくるかもしれない」「いや、そんなことを期待してはいけない、行動するんだ」と心のなかはカオス状態というのが本音ではないでしょうか?そんな今が、独立の最大のチャンスなのだと思います。準備するだけならばノーリスクですから

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