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銀行の退職金運用プランで金利5%?

お金の勉強
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本日のマーケット

  12月11日(金)前日終値増減
日経平均26,652.5226,756.24-103.72
為替円/ドル103.98104.20-0.22
NYダウドル29,999.2630,068.81-69.55

 今日の東京株式市場は、日経平均は0.39%の下落、値上がり銘柄は64%の1396社。日経平均はマイナスになったが、値上がり銘柄が64%超で地合いはプラスと言ってよいですね。日経平均が下落したのは個別銘柄(ソフトバンクグループ)の影響が大きいです。

銀行の退職金運用プランってかなりお得?

 特別金利が付く定期預金で、退職金を運用するプランが各銀行から発売されています。何と5%(税引き後は4%弱)をうたっているものもあります。そのからくりを紹介します。退職金を入金し窓口で申し込むとかなりの優遇金利を受けることができるとあります。
 まずは、超メジャーな都市銀行から紹介、円定期預金コースと外貨定期預金コースがあります。円定期預金コースは3ヵ月もので年2%(税引き後約1.6%)で、外貨定期預金(米ドル)はこれも3ヵ月もので年5%(税引き後約4%)と金利が上乗せになるものです。ただし、①投資信託、②ファンドラップ、③外貨建て債券とセット申し込みが必要になります。

①投資信託との組み合わせ投資信託は購入時手数料が1.1%かかり(ファンドによる異なる)、また、信託報酬も年0.66%が必要になります。試算をしてみましょう。円定期預金コースに100万円を3ヵ月預けると、約4千円の利息が付きます。同時に投資信託に100万円を投入すると購入時に1.1万円の手数料と1500円の信託報酬料がかかります。この手数料と信託報酬料は銀行の取り分ですね。最低申込金額の25万円にしても約7千円の購入手数料がかかるので、完全に持ち出しになる。購入時手数料が無料(ノーロード)の投資信託に適用できるか確認してみたいと思います。
②ファンドラップとの組み合わせファンドラップ利用時は最低300万円からで購入時の手数料は不要とのことです。報酬の支払いが必要でその金利は1.54%なので、3ヵ月でも1万円強の支払いが生じます。
③外貨建て債券との組み合わせ:新発債限定とのことなので、発行条件が決まっています。決められた売出・募集期間の中での購入となるが、市場変動リスク、信用リスク、為替変動リスク、流動性リスクなどを考慮しなければならなりません。

 次に地方銀行のプランを紹介しましょう。スーパー定期3ヵ月もので金利が5%とあります。500万円預ければ、3ヵ月で税引き後約5万円の利息がもらえます。当然こちらも投資信託とのセットです。この投資信託の購入手数料は最大3.3%、更に信託報酬料で最大2.2%、換金時に0.5%がかかるとのことです。仮に500万円の投資信託を購入したとすると、購入手数料で16.5万円、更に信託報酬料などが加算されます。最低購入金額は150万円ですが投資信託の手数料のほうがスーパー定期の利息を上回ることは確実ですね。

 何しても銀行が儲かる仕組みになってるように思えますね。

 他の銀行はどうでしょう。楽天銀行には退職金運用プランは存在しないようです。ただし楽天証券との口座連携サービスを利用すれば、金利が0.1%になりますので、500万円預ければ1年で5千円の利息はつます。ちなみにあおぞら銀行は0.2%の金利とのことです。

 最後に、手間はかかりますが、1~3か月ものの退職金専用定期預金を1年以上5~6行預けまわせば、1000万円の預け入れで10万円超の利息を受け取ることも理論上は可能です。ただし、振込手数料などコストは別にかかります。トマト銀行(岡山)、八十二銀行(長野)が3ヵ月ものでそれぞれ1.5%超、1%超などと探せばありますが、手間がかかるので、費用対効果を考えた場合考えちゃいますね。純粋にネット証券でETFや投資信託を購入することを選択したほうが良いように思えます。

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