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3つのFIRE(ファイア)?  年金受給でも達成?

早期退職
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FIREを目指してみる働かないおじさん

 以前FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)という経済的自立をもって早期退職(お金を貯めて、さっさと引退する)する考え方を紹介させていただきましたが、FIREとよばれるものの中にはいろいろなパターンがあって、単純に資産をたくさん持ってその配当という不労所得で働かずに悠々自適な生活をおくるというものだけではなさそうです。

 今回いくつかのパターンを紹介しながら、働かないおじさんサラリーマンはどこを目指すのが良いのだろうかと考えてみたいと思います。

 まず、経済的自立(Financial Independence)とはどんな状態なのでしょうか?それは、資産からの収入(配当などの不労所得)が生活費を上回った状態のことを言います。つまり、月20万円の生活費が必要ならば年間の配当収入が、240万円以上あれば、経済的自立は達成、いわゆる「あがり」です。しかし、不労所得が年間240万円あっても、生活費が月30万円(年間360万円)かかっていては、経済的自立ができているとは言えません。
 また、細かいことですが、預貯金を貯めてそれを切り崩しながら生活するという考えもありますが、その考え方はしないそうです。通常の富裕層は、一旦手にした金融資産は減らしたくないと考えるものだそうで、やはり、保有資産から生み出される運用益だけで経済的自立を目指すのが精神的にもよいようです(通常の日本人の感覚として、毎年減少していく資産を目の当たりにすることは精神的にもよくないと言います)。

3つのFIRE(お金を貯めて、さっさと引退する)

贅沢フルFIRE

 上記でのべた生活費ですが、その中身は大きく2つに分かれると思います。ひとつは「基礎生活費」と呼ばれるもので、通常暮らしていくうえで大きな不自由を感じないレベルの生活費です。私は都内で独り暮らしをしていた時はアパート代9万円を入れて月約20万円でした。今はアパート代も下がったので、ひと月当たり15万円くらいで過ごせています。
 もうひとつが、楽しい浪費で「贅沢費」と言ったり「ゆとり費」と言ったりしています。私はこの支出のことを心を豊かにしてくる費用として「心豊費」と呼んでいます。東京にいた時は月10万円くらい使っていましたので、基礎生活費と合わせて、30万円くらいの支出がありました。

 この贅沢フルFIREでは、この「基礎生活費」+「心豊費」を不労所得でまかなうことを目指します。したがって私に場合、30万円×12ヵ月=年間360万円を不労所得で賄う必要があります。360万円を運用益で賄うためには、金融資産は1億円くらい必要となる計算になりますね。

 もちろん、この程度の金額じゃあ夢がないという方もいらっしゃると思いますが、上を見るときりがないので、贅沢フルFIREの最低ラインをイメージしてみました。

サイドFIRE

 サイドFIREでは、基礎生活費を不労所得で賄うレベルを目指します。そして心豊費とよんでいる「ゆとり費」は副業で賄うのです。つまり、完全引退するのではなく、自分の趣味や特技を生かして好きな仕事で収入を得ながら、自由を達成するというものです。

 この方法は、贅沢FIREと比べ、金融資産えお多く必要としませんので、金融資産を確保するという視点ではハードルは下がります。私の場合ですと、年間240万円の運用益を確保する必要がありますので、金融資産としては、運用利回り4%として6000万円あれば達成です。基礎生活費はこれで賄えますので、ゆとり費(心豊費)を副業で稼げばよい算段になります。

バリスタFIRE

 サイドFIREで紹介した副業で月10万円を稼ぐということはそう簡単なことではないですよね。ある程度の準備期間とそれなりの努力が必要なってくると思います。準備期間や努力が無理という方は手っ取り早くパートやアルバイトで稼ぐという方法もありますね。時給1000円で100時間(5時間/週5日程度)で稼げば月10万円を確保できます。
 このように雇われてゆとり費(心豊費)を調達する方法をバリスタFIREと呼びます。感覚的には、学生時代、自分のしたいことをするためだけにアルバイトをしていたようなイメージになるだと思います。

年金受給で最強FIREを達成

 年金を受給するというのは、早期退職ではないですが、ある意味経済的自立ですね。働かないおじさんは年金受給が目の前に迫っていますので、その年金もあてにしてFIREへの道を考えてみたいと思います。

 年金の手取り額は、一般的なサラリーマンの場合月14~15万円(年間180万円)ですので、これだけで私の場合、基礎生活費の75%をカバーできます。そのため、ゆとり費(心豊費)含めて、残り月15万円を金融資産の運用益からまかうことができればこれも「あがり」となります。その金融資産額は利回り4%とすると4500万円です。そして副業もアルバイトもなしで贅沢フルFIRE並みの生活が送れるのです。

 65歳から年金を受給した場合、その時点で4500万円の金融資産を保有していれば、一生涯月30万円の不労所得を得ることができます。

 ちなみに70歳に年金を繰り下げ受給すると42%年金額が増えますので、年金額は258万円(月21.5万円)となる見込みです。心豊費含めて月30万円確保するためには、年金受給の他に月8.5万円(年間100万円)の不労所得が必要で、それを確保するための金融資産額は2500万円(利回り4%)となります。

 65歳時点で4500万円、もしくは70歳時点で2500万円の金融資産を保有できているかという課題が残りますね。そのために会社員(60歳以降の再雇用)を継続するというのは自由(体力が残っている時代の自由は貴重です)を放棄することになるので選択はしたくないですし、そうなると、自分の好きな副業やアルバイトを続けて必要分の収入を得るという行動になりそうです。そのほうが社会とのつながりも持てますし、現実的で良い選択肢なのかもしれません。

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