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礼節、「礼儀正しさ」こそ最高の生存戦略

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礼節 無礼が人にどれだけ悪影響をあたえるか?

 私の以前の職場の上司はまさに礼節のない人であった。人前で人を罵倒したり、間違いを指摘してからかったり、机を蹴飛ばしたり、その後いろいろ言い訳はしていたが、もう戻りたくはない。

 このように企業のなかで無礼によって傷つけられ、人生を狂わされた人がいる。著者もそのひとり。
「シンク シビリティ Think Sivility」を読んでまさにその通りと頷いてしまった。
 その内容を紹介します。まず、無礼な態度がもたらす5つの悲劇は以下の通り。
  ①健康を害する(相手の死亡リスクが高くなる、医療コストが46%増える)
  ②経済的損失をもたらす(米国での試算では、年間5千億ドルもの経済損失が発生)
    ⇒ 無礼な態度をとられた部下の半数は、わざと手を抜くというデータもある。
  ③人の思考力や集中力を下げる(冗談半分でいじる行為も相手にとっては影響大きい)
  ④認知能力を下げる(小さなミスをはじめとして、大きなミスにつながる)
  ⑤人を攻撃的にさせる(チームに協力しようという気持ちが1/3。共有しようという気持ちも半減)
 礼節を欠くことが、個人や組織や社会に対していかにマイナスかを再度、認識しよう。

 逆に、礼節のメリットは数限りなくあるが、「人から声がかかりやすい」の一点に限る。いつもニコニコして誰に対しても自然に元気よく挨拶している人のほうが良いよね。能力以前に「気配り、優しさ、思いやりなど」の礼節を優先すべき。話しかけられやすい人は、自分の人生の成功確率が上がるそうだ。話しかけられやすい状態にしておくことはゼロコスト、ローリスクで連鎖的に幸運を引き寄せるコスパ最強の生存戦略と言える。
 稀に例外的に無礼な方が成功を収めるケースがあるが、長期的に見れば「無礼」な人は八方ふさがりになったとき四面楚歌になる。したがって、リーダーこそ礼節が大事、また、礼節は伝染する。この教えは紀元前から言い伝えられている貴重な教えだ。

 次に礼節の「三原則」を学んで実践しよう。
 ①普段から「笑う」。子供は一日400回笑っている(ちなみに大人は20回だそうだ)。笑顔の多い人のほうが平均寿命が長いというデータもある。
 ②相手を尊重する。すぐに部下を見下してしまうリーダーがいかに多いことか?その対処方法として3M以内に近づいたら目を合わせる、1.5M以内に近づいたら挨拶することを手始めとして推奨する。
 ③人の話に耳を傾ける(傾聴)。何より聞く体制を整え、人の話を遮らない。聞く:話す=2:1の割合を心がけよう。

 最後に無礼な人への対処法であるが、「成功の自覚こそ」が最大の防御になる。自分は成功(成長)していると頭の中でとらえなおす考え方が大事。この作業をすることにより自制心が強化され、そういう気持ちを持てば、無礼な態度を目の当たりにしたとき、そこにいてはいけないという合図だ、次のステージに挑んでいこうと考えも選択肢の一つとして持てるようになるそうだ。

 Think CIVILITIY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である。
 



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