希少なジャパニーズウイスキーの仕入れをするために山梨県を訪れました。茨城と静岡に次いで3回目の仕入れ旅行です。前回の2回では、サントリーウイスキー山崎、白州、響ともに巡り合うことはできませんでした。今回も比較的在日中国人が少ないと言われている山梨県を仕入れ旅先に選択しました。
1日目は、例によって都内でレンタカーを借りて、ひたすら国道20号線の甲府街道を進みます。途中昔住んでいた笹塚や八王子の街並みを懐かしみながら進んでいると、相模湖付近で渋滞にはまりほぼ止まってしまいました。事前の計画では、到着までにかかる時間を4時間半と見ていたのですが、さすがゴールデンウィーク、途中スーパーや酒屋によりながら進んだこともあって、初日の目的地である下部温泉に到着したのは夕方6時を過ぎていました。8時間半もかかりました。
下部温泉では湯元ホテルという歴史を感じさせる温泉宿に泊まりました。下部川沿いに立っていて、部屋のすぐ下を川が流れているという典型的な昭和レトロの雰囲気が魅力的です。建物も還暦の私の父親と同じくらいの年数が経っているだろうなと言う木造づくりの宿です。廊下や部屋の所々がきしむ感触が何とも言えない懐かしさを感じました。コンビニで調達したデュワーズのウイスキーと温泉を満喫するには最高の宿です。温泉には非加熱の温泉と加熱した温かい温泉の二つの浴槽があります。二つの浴槽に交互につかりながらまったり過ごしていると簡単に2時間は経ってしまいます。そんな温泉で8時間ドライブの疲れと日ごろの疲れを癒しているうちに、目的のウイスキー仕入れのことなどすっかり忘れてしまっています。
2日目は、朝食を温泉宿でいただいた後、近くで芝桜まつりを開いているというので覗いてみることにしました。このまつりは、毎年4月下旬から5月上旬にかけて開催され、富士山の麓に広がる芝桜が見頃を迎える時期に開催されます。
まるで絨毯のように広がる芝桜の景色を堪能しました。淡いピンク色の芝桜が広がる景色は、まるで異世界にいるかのようでした。また、会場内には飲食店やお土産店もあり、多くの人で賑わっていました。
その後、石和温泉に向かいました。石和温泉は、山梨県甲州市にある温泉街で、歴史ある温泉地として知られています。私たちは、石和温泉にある有名なほうとう店「小作」で昼食をとりました。ほうとうは、山梨県の郷土料理で、太い麺とかぼちゃなどの野菜や豚肉をたっぷりと煮込んだ汁に入れて食べる料理です。小作のほうとうは、コシのある麺ととろみのあるスープが絶妙で、とても美味しかったです。
その後、石和温泉の温泉街を散策しました。石和温泉は、戦後に突如として誕生した「石和温泉」高度成長期の波に乗り団体慰安旅行に支えられ爆発的に発展した温泉街です。駅前の足湯でほっこりと温まり、石和温泉の歴史や文化に触れることができました。
しかし、この日もサントリーウイスキー山崎を探すことができませんでした。山梨県内のスーパーや酒屋、岡島百貨店を巡ったものの、在庫がなかったり、入荷日が未定だったりということが続いたため、諦めざるを得ませんでした。
3日目の朝は、宿を出発する前に富士山をバックに写真を撮り、帰路へとつきました。今回の旅行でかかった費用は、ガソリン代、高速代、宿泊費を合わせて約4万円ほどでした。ウイスキーの仕入れが目的でしたが、結局は温泉やドライブを楽しみながら心身のリフレッシュをする旅になってしまいました。都心から比較的近場で行ける地域でも、自然や温泉があり、日常から離れることができ非日常を味わえることを再確認しました。
今後も、新しい地域を訪れながら、ウイスキーの仕入れとともに、温泉や自然を楽しむ旅行を計画していきたいと思います。
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