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高収入貧乏からの脱却

お金の勉強
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本日のマーケット

  5月 13日(木)前日終値増減
日経平均27,448.0128,147.51-699.50
為替円/ドル109.57109.65-0.08
NYダウドル33,587.6634,269.16-681.50

 今日の東京株式市場は、三日続落となりました。3日間で2070円、率で7%の下げとなりました。約4か月ぶりの安値となっています。日本では決算発表が続いていますが、今回の下げは外部要因としてアメリカの長期金利が上がってきて、ハイテク株が売られていることに影響しているものとみています。

高収入貧乏とはどんな世帯?

 高収入貧乏とは高収入にも関わらず、貯金がほとんどなかったり、生活に不満を感じたりしている人のことを言います。いくら高収入でも支出が多ければ手元にお金が残らないため、このような状態になるのです。一般的にお金持ちそうに見える家庭であっても、内情は違うというパターンが年収1000万円世帯には意外と多いようです。

貯蓄100万円未満の世帯(総務省統計局データより)

・年収1000万円以上1250円未満…3.57%(1万5892世帯)
・年収1250万円以上1500円未満…2.43%(4770世帯)
・年収1500万円以上      …0.79%(1494世帯)

 収入に比べて貯蓄額が心もとない、という世帯は、たしかに存在しているということがわかります。そんな高収入貧乏の方の行動を見てみたいと思います。

 1)羽振りがいい「だけ」の人

 まずは、自身はパート務めながら、夫がやり手の実業家ということで、世帯年収1000万円を超えているというAさんです。さぞや裕福な暮らしをしているのかと思いきや、「それが、全然貯まらないし、むしろ苦しいのよ。パートを辞めるに辞められない。」といいます。

 原因は、Aさんの夫の『羽振りの良さ』です。もともと、あればあるだけ使うというタイプとのことでしたが、ビジネス仲間や取引先の人と飲食をした時は、とにかく自分がお金を出さないと気が済まないのだとのことです。「コロナ禍でだいぶ機会は減ったけれど、それでも取りき日先の人とと飲食店に行くと必ずといっていいほど、全額夫持ちになります。たしかに、ビジネスを円滑にするためには、ある程度のお付き合いにかかるお金は仕方のないものだとはわかっているけれど…。でも、年収1000万円って、所得税の税率も上がる上に、児童手当だとか、高校の授業料の実質無償化とか、そういう恩恵もほとんど受けられないゾーンです。つまり、年収が低い人たちと同じように生活していても、うちは余分にお金がかかってしまうんです。夫は、そういう事実は全く見ないで、1000万円稼いているというところだけで、気前よく払ってしまうんですよね…。」と、ため息をついているそうです。

 たしかに、「仲間を失う節約はしてはいけない。」とは言いますが、これは普段から自分の味方でいてくれる人に対する、ご祝儀やプレゼント、お礼といったものをけちってはいけないということで、取引先はともかく、お金がなければ付き合ってくれないような人のためにまで、相手よりも年収が多いという理由だけで、なんでもかんでも自分が出すというような習慣は、少々考えものですね。

2) 無意識の出費や「なんとなく」の買い物が多い人

 次にBさんの事例です。夫婦ともに正社員勤務で世帯年収1000万円を達成しているひとりです。そして前述のAさん同様「貯蓄がない。贅沢をしているつもりはないのに、手元に貯めるだけの余裕がない。若い頃は、1000万円もあれば、さぞかし余裕のある暮らしができると想像していたのに。」と嘆いたそうです。
 しかし、保険の検討をした際に、担当したファイナンシャルプランナーに相談してみたところ、「無意識の出費や、なんとなくの買い物が多いのでは?」と指摘されたそうなのです。
 例えば、奥様は営業職なので、毎月1~3万円の洋服や靴をネットショッピングしたり、時にはレジャーを兼ねてアウトレットに行き、ブランド物のバッグを買うことがあるとのこと。一方、ご主人には、そういったものは必要ないとのことですが、仕事ばかりでは、運動不足になるとあって、定期的にジムに通っているそうです。ジムには週1回行けるか行けないかといったところとのことですが、行ける時にはいつでも行きたいと、少し高めの「毎日いつでも通えるプラン」を契約しているそうです。
 これらは仕事をするための必要経費だと、夫婦でお互い割り切っていたそうですが、ファイナンシャルプランナーに、『そういう出費が重なることで、手元のお金が減っていく』と指摘されたそうです。
 反省したBさんは、奥様と「他にもそういったお金の使い方をしていないか」と話し合い、「多少割高だけど、いつも買っているからこのお店で、と買い物をしている」「子どもの勉強のためには必要経費、と勧められるままに教材を買っていることが多い」など、家計において見直すべき点をたくさん見つけたそうです。

 やはり、「収入があるから大丈夫」と言って思考停止させず、頭でしっかり考えてモノを買うことが重要ということですね。

年収1000万円世帯が貧乏を感じる理由は?

児童手当を受けられない

 中学生以下の子どもがいる世帯が受け取れる「児童手当」の対象は、扶養親族の人数によって収入額の限度が決められています。そのため、高収入世帯は対象外となり、受給額の少ない特例給付に切り替わって損をしてしまう場合もあるのです。

高校無償化を受けられない

2020年4月から「私立高校授業料実質無償化」が開始され、私立高校に通う生徒への支援が手厚くなりました。しかし、対象は年収590万円未満の世帯。高収入世帯は制度改正による恩恵を受けられないのです。さらに年収910万円以上の場合は、公立高校に通う場合の支給額も対象外となる場合があります。

生活レベルを落とせない

 年収1000万円の世帯は収入に余裕があるため、お肉は国産、ファストファッションよりもブランドなど、物を購入するときも質を重視しやすい傾向にあります。余裕があるという考えから消費が増えるため、高収入にも関わらず貯金ナシのケースが出てくるのです。

携帯、保険など固定費を見直していない

 固定費を削減するという意識が薄く、「稼いでいるのだから」という理由で、携帯も格安SIMに乗り換えないで、そのまま割高な「3キャリア」と契約しているケースも多いです。また同様に生命保険も貯蓄型の生命保険に加入して保険のセールスレディの説明に思考停止となり、言いなりに「3大疾病・介護への備え」をうたっている最新の保険に契約更新していませんでしょうか?さらに認知症特約なども付けていたりして。高額療養費制度があるので、普通に貯蓄しておけばほとんどの場合、医療費は賄えると言います。

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