人生100年時代のライフプランを設計するための指針LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略~リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著
人生100年時代とは、言葉の通り多くの人が100歳まで生きちゃう、長生き時代ということです。これまでは100歳まで生きられる人は1%程度でしたが、今後は、50%くらいの人が100歳まで生きる時代がやってきます。
そのため、我々は人生プランを劇的に変えなければなりません。
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人生のステージが流動的になる
劇的な人生プランの変化に対する大事なポイントのひとつ目が、人生のステージが流動的になるという点です。著者はマルチステージと呼んでいますが、従来、団塊以上の世代は、人生のステージが、「教育⇒仕事⇒引退」と王道のパターンで固定化されていました。いい大学に入って就活してなるべく大手企業に入る、そして60歳のの定年退職まで働いて余生を10年くらい過ごして死ぬという流れでした。
してしかしこれからの時代は、流動的にステージがごちゃごちゃになります。皆さんもご存じのように赤字企業だけでなく、業績好調な企業であってもリストラを推し進めています。団塊世代では当たり前だった終身雇用、年功序列が崩れ去ってごちゃごちゃのステージ展開になるということが現実的になってきています。そのため、これからの時代は「教育⇒仕事⇒引退」という固定化したパターンで乗り切ろうとするとかなり生きにくくなってきています。
団塊の世代は、大学を出て会社に就職してしまえば、本格的な「教育」というステージを設けなくても、新たなことを勉強するとか取り組むとかしなくても、容易に年功序列の会社の組織に乗っかって定年まで勤めあげることができました。我々の世代(50代)もそれが当たり前だと入社時は違和感なく思い込んでいました。
これからの時代は技術の進歩が加速度的に進み、情報量も半端なく多くなります。↓↓↓↓
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そして、何より健康寿命が延びたにもかかわらず年金が確実に少なくなり、年金だけに頼っては生きられない時代になっているので、確実に75歳くらいまで働かなければならなくなるでしょう。
そのため大学生までに習った知識、教育で75歳の退職時までの乗り切るのは現実的ではないですよね。マーケティングや語学、プログラミング、会計知識など学びなおすステージが必要なると思います。いったんサラリーマンになったらそれでおしまいではなくて、一旦休憩入れて起業し足り大学に戻ったりしてから再びサラリーマンになって引退するなんていう流動的に変身し続ける人生が当たり前になるのではないかと思います。
上司のパワハラに我慢とかつらい仕事をいつもでもせずに思い切ってあなたが求める世界へ、求められる世界へ自由に転進できることが当たり前になる時代がやってくるのでしょう。社会環境が整うまで待っていたら、どんどん生きにくくなります。
有形資産だなく無形資産を大事にすべき
二つ目のポイントは、無形資産を大事にすることです。団塊世代までは、貯蓄や株式、不動産といったすぐにお金になる金融資産を保有していれば幸せな老後を迎えることができていました。老後が長くなるこれからの時代は、有形資産だけでなく、生産性資産や活力資産、変身資産といった無形資産が大事になってきます。この無形資産とは、仕事のスキルとか健康、人間関係、人脈といった形はあるけどすぐにはお金にならない価値のある資産のことです。
退職後、最もつらいのが、お金はあるけれど、不健康で孤独なリタイア生活を送ることだと言います。会社員時代、接待漬けで毎晩飲み歩き肥満になって生活習慣病を患い、歯も抜け落ち慢性的に口もくさい。しかも仕事に集中していたため家族とも疎遠になり、退職後気がついたら会社関連の人しか知り合いがいないという状況にが予想されるような人生を歩んでいませんか?
ワークライフバランスが最強、死守すべき。
ワークライフバランスが保たれている状態とは、本業からしっかり離れる時間が充分に確保できている状態になるということです。時間が確保できればしっかり睡眠をとることができるので体調がすこぶるよくなります。また、スポーツジムには通うことができます。更に歯医者にも定期的に通うことができるので歯がボロボロで安定的に口くさいという状況からは解放されます。
平日深夜まで働いて、土日も家に仕事を持ち帰るなんて生活を送っている人いませんか?
時間が確保できれば、家族サービスも普通にできるようになりますから、最愛の娘から「おとうさん無理!」と拒絶されるような関係にはなりにくいと思います(個人的な希望が入っています)。
また、退職後2000万円問題なんて言葉も聞かれますが、これも貯蓄だけでは乗り切れません。団塊の世代以前の方は、給料の4%を貯蓄するだけで老後の生活をまかなえるだけの資産を手に入れることができたそうですが、現在は給料の25%ほどの資金を投入する必要があるそうです。そうすると収入を増やさないと通常25%の金額を貯蓄に回せません。その時にワークライフバランスが悪いと、パートナーとの共働きもできませんし、副業にも取り組めません。人脈を増やすにしても時間の確保が必要です。
家でゴロゴロしていて何が悪い、貯蓄より減畜、人生は60歳からが面白い、退職後はそれほど悲惨なことではない。
退職後の過ごし方も常識に騙されないでください。お金の心配する必要なし!サラリーマン脳は捨てよう!夫婦で旅行なんていかなくてもいい!地域コミュニティとは付き合わなくてもよい!趣味がなくても一向に平気!ということを主張している方がいます。こちらの記事をご覧ください↓↓↓↓
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