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絶滅危惧種 働かないおじさんの逃げ切り戦略?

働かないおじさん
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本日のマーケット

  12月  7日(火)前日終値増減
日経平均28,455.6027,927.37528.23
為替円/ドル113.64113.440.20
NYダウドル35,227.0334,580.08646.95

 今日の東京株式市場は、急反発で全面高となりました。背景としては、ニューヨーク市場が急伸したことが挙げられます。オミクロン株に対する警戒感が和らいで、経過敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入りました。

働かないおじさんは「朝の妖精さん」と呼ばれているらしい。

昨年、朝日新聞に掲載された「朝の妖精さん」という記事も大きな反響を呼びました。妖精さんといっても、みなさんがイメージしているような愛されるかわいらしい存在、ではありません。

朝はきっちり出社するけれど、いつの間にか姿が見えなくなっている。こうした定年間近のシニア社員を揶揄して呼んだもので、要は「働かないシニアおじさん」です。

これ以上頑張っても、もう出世はしないし、頑張ったところでさして変わりない。毎月給料をもらって、とにかく逃げ切って、まあまあ平和に暮らしていければいい、そんなことを考えて毎日会社に出社してきている主として50代のおじさんです。

私もはこうした一人で、社内のイベントのニックネームも”妖精”にしました。そしてひたすら「逃げ切り」を狙っていますが、周りからは、まさに「老害」だと考えられているようです。

 一方で、団塊ジュニア世代のベテラン社員がいなくなることによって、スキルの継承がなされなくなり、組織の中でスキルが空洞化してしまう問題も起こっているといいます。「老害」と呼ばれるやる気のない人たちもいれば、成果を出し、かつ伝承すべきスキルを持った中高年の社員もいます。後者のように、自分の強みを自覚し、技能や経験、人脈などの継承を積極的に行っている人が「老害」ではない「経験値が高い社員」です。

 会社の人事もそれはわかっていますから、経験値が高い社員には、専門職制度を設けたり、マイスターという称号を与えるなど、プロフェッショナルとして重用(ちょうよう)していく施策を行っていくようです。ですが「働かない中高年」に関しては、なかなか抜本的な手が打てないのが現状です。

 なぜなら給料を多少下げても、そういう人たちは会社を辞めません。再就職するのは厳しいうえに、たとえできても給料が下がる。だったら「妖精さん」になって居座るしかないと思っているからです。 
 そのうえ、企業には定年後の再雇用が義務づけられています。現在50代の社員が定年になる頃には希望者全員が65歳まで働けるようになります。政府は「人生100年時代」「一億総活躍」を提唱していますから、いずれは70代まで働けるようになるでしょう。

 働く当事者にとっては必ずしも悪い話ではありませんが、企業にとっては深刻な問題です。高齢化した社員みんなに高額な給与を払い続けていったら、経営は破綻します。

 給料を下げればやる気も下がり、さらに老害化が進みます。それでも20代の社員より給料が高いことが多いため、若手のモチベーションも下がります。社員全体の志気が下がれば、当然業績も悪化します。こうした負の連鎖がずっと続いていく可能性があるのです。

働かない”妖精”おじさんをかっこよく!

 企業としては真剣にこのおじさんをどう活用していくか、どのようにモチベーションを持ち続けさせられるかがポイントとなります。

 私は、このようなおじさんに対しては、繰返しの教育をしていくことが重要ではないかと考えています。パソコンをはじめとする最新ITスキルの学習をさせたり、簿記、フィナンシャルプランナーなどのお金の知識を習得させることで、将来への安心感が生まれ、おじさん自身の”自立しようとする意欲”を醸し出すことができるのでないかと。

 これにより、現業においても、若者とチームを組んだ仕事もこなせるようになるし、ITスキルをもたない他の社員とのスキル差を認識できることより承認欲求も持たされるのではないかと考えています。
 更におじさんがこのようにして学んだITスキルと従来自分が持っていた経験を組み合わせるよことによってそのおじさん独自のビジネスを創出することができます。起業したり、今後始まる70歳就業法のひとつの手段である業務委託についてもスムーズに移行できる可能性が広がります。

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