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菜根譚(さいこんたん)、億り人になるより平凡から生まれる最高の人生を生きる?

人生楽しまないと!
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本日のマーケット

  12月4日(金)前日終値増減
日経平均26,751.2426,809.37-58.13
為替円/ドル103.98103.830.15
NYダウドル29,969.5229,883.7985.73

 今日の東京株式市場は、日経平均が反落、TOPIXはプラス。ニューヨーク市場は上げ幅が小さくなっている。ファイザーのワクチン供給を不安視したものと推定。ソフトバンク、ファーストリテーリング、エムスリー、ソフトバンクが下げ、出遅れ組のデンソー、オリンパスが上昇。

億り人を目標とするより、平凡から生まれる最高の人生を愉しむべし?

 中国の明時代末期(16~17世紀)に書かれた書物。処世訓の最高傑作と言われている。日本では松下幸之助、田中角栄、川上哲治氏がこぞって座右の書とした書物。
 著者の洪自誠については、詳細の詳しい記録がない未だに謎の人物。若い時に難しい試験を突破し官僚となったものの途中で引退し、仏教、道教を研究していたと言われている。菜根譚の語源は「人よく菜根を咬み得なば則ち百事なすべし」より引用したのではないかと言われている。
 菜根という言葉には粗末な食事という意味もあり、経済的に恵まれていなくても誰でも心豊かに幸せに生きることができるとの意味が込められている。三教(儒教、仏教、道教)の良いところ取りをした人生訓である。357条の短い人生訓が並んでいる作品、その中から一つ二つの気づきが見つかれば、それを自身の菜根譚として「人生を豊かに彩る」ものになるでしょう。

 ①幸不幸を分けるものを決めるのは我々自身の心だ、幸と不幸は表裏一体である。心が乱れた状態でいると、目の間にいる対象を自分を攻撃してくるものと錯覚してしまう。心が雑念で曇ってしまっていては本当の自分は見つからい。「心」を整えることが全て。自分の心を雑念で曇らないようにしておくことが大事だ。そうならないためには、暮らしの中にゆとりをもって、自分と向き合う時間を作ることを推奨している。

 ②後悔しない時間との付き合い方。心の持ち方ひとつで長くもなるし短くもなる。結局は心次第。人生の時間はどうあっても巻き戻すことはできない。この世に生まれた以上楽しくいきたい、時間を無駄することへの恐れを同時に持っておきたい。ゆとりは大事だが、浪費はだめである。

 ③平凡から生まれる最高の人生。人として恥じることのないまっとうな生き方を心がけたいものだ。そういったことを実行していても出世の道から外れたり不遇に状況に陥ることもあるだろう、それに対し狡猾にうまく立ち回り優遇されることもある。でも、後者の生き方は長続きしない。そうであっても自分の道を信じ、まっとうな生き方をすることが大切だ。誠実な心を失わなければ必ず立派な人生を送ることができる。あくまでも肩の力を抜き、自然体で規範を踏み外さない範囲でありのままで生きるということだ。無心であればあるほど真実に近づくことができる。

 ④本当の幸せとは何か。結局人はどうやったら幸せになれる?財産、地位、名誉を持っていないごくごく普通の人の生活の中に最高の幸せがあるのだ。これらを手にした人間というものはそれ相応の悩み、不安、葛藤を抱えている。何事もなく平穏無事に過ごせることが何よりの成功であり、幸せなのだ。逆にとめどなく溢れる欲求に捉われ、何をしても満足できない人生ほど不幸なものはない。常に喜びをもって過ごすことによって幸福を呼び込む道を作ることはできる。経済的社会的成功を否定しているものではない。

 ⑤人間関係の3原則。人と接するときは相手の小さな過ちや失敗をいちいち攻め立てないこと、相手の隠しておきたいことを暴かないこと、また相手の過去の過ちを忘れること。そして自分が与えた恩恵に対して見返りを一切期待しないこと。偏りのない態度を心がけたいものだ。何事もほどほどが良い、桜を見るなら5分咲き、酒を飲むならホロ酔いがよい、バランス感覚「中庸」がよい。「まあ、どうにかなるさ」という気持ちが心を守ってくれる。

その時々で自分に合った好きな言葉を引っ張り出して愉しむことができる。

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