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働かないおじさんのカーボンニュートラル

働かないおじさん
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本日のマーケット

  12月20日(月)前日終値増減
日経平均27,937.8128,545.68-607.87
為替円/ドル113.67113.660.01
NYダウドル35,365.4435,897.64-532.20

 今日の東京株式市場は、大幅に続落となりました。94%の銘柄が値下がりしており全面安となっています。ニューヨーク市場が先週末、中央銀行の正常化への動きを受けて株式市場から資金が流出するのではないかという警戒感があり、530ドル超の値下がりとなった影響を受けました。

カーボンニュートラルって何?

 あまりこむずかい話はできませんが、基礎知識としてご参考いただければ嬉しく思います。

 働かないおじさんとしての私の所属部署は、環境や安全などを管理監督する部署で、今はやりの再生可能エネルギーについても情報収集を行っています。

 働かないおじさんとしては、情報発信をし続けないと存在価値がなくなるので、こういった活動を意識的にやっています。でも、若かったときは「うざいな」と思ってましたけどね。

地球温暖化とは?

 WWF(世界自然保護基金)の解説がわかりやすかったので引用させていただきます。

 地球を暖めてくれる「温室効果ガス」、地球と言う惑星は、太陽からの熱が海や陸に届くことによって暖められています。そして暖められた地球からも熱が宇宙に放出されています。その放出される熱の一部を吸収し、地表から熱が逃げすぎないようにしているのが、「温室効果ガス」です。

 この「温室効果ガス」が増え続けてしまうと、宇宙に逃げるはずの熱が放出されず、地表にたまりすぎてしまいます。そのため、気温が上昇したり、地球全体の気候が変化したりします。これが地球温暖化です。18世紀の産業革命以降、急激に二酸化炭素の排出が増え始めした。特に、20世紀の100年間は、温暖化が急激に進み、世界の平均気温は1℃上昇しています。そしてこのままいけば、2040年には1.5℃上昇すると言われています。

 室温で1.5℃上昇というと大して影響無さそうですが、イメージ的には、体温が1.5℃上昇と考えた方が深刻度は伝わるかもしれません。平熱36.5℃の方が38.0℃になったイメージでしょうか?

 先日のアメリカでの竜巻もそうですが 、温暖化によって異常気象が増大しています。今後更に温暖化進めば、益々そういった被害が増えてくるでしょう。「温室効果ガス」のうち、約80%を占めるのがCO2(二酸化炭素)でエネルギー供給部門からの増加が著しいです。その二酸化炭素が地球の環境のなかで自然に循環できるレベルに抑えられるように、炭素の排出を削減していかなければ温暖化は止めることができないのです。

 そういった背景で取り決められたのが、2016年11月4日に発行された2020年以降の気候変動の問題に関する、国際的な枠組み「パリ協定」です。国際社会全体で温暖化対策を進めていくための礎となる条約で、世界の平均気温を産業革命前と比較して1.5℃に抑える努力を追及することを目的としています。

 努力目標である1.5℃に抑えるためには、2050年迄に脱炭素化しなければなりません。

 それに対して2020年10月26日に、当時の菅首相は、2050年までに二本の温室効果ガスのうち排出量を全体としてゼロ、すなわち「カーボンニュートラル」にすることをめざすと表明しています。

カーボンニュートラルのトレンド

 昨年の菅首相の演説のちょっと前から、インターネットの”かぶたん”サイトでは、テーマランキングの中に「再生可能エネルギー」が入ってきており、関連銘柄のレノバ(9519)やウエストHD(1434)は、菅首相の演説辺りから高騰して、現在では5倍くらいの株価になっています。(こういう動きが読めるといいですよね)

 再生可能エネルギーというと、太陽光とか風力とか、地熱などを思い浮かべると思いますが、これだけでは化石燃料をゼロにすることはできません。そこで注目されているのが、グリーン水素と呼ばれるものです。

無色透明の水素だけど、グリーン?

 自動車の輸送の動力源や発電のエネルギー源として利用が期待されている水素ですが、それを実現するためには水素の低コスト化が必要です。そのためには、次の3条件が求められています。

①安価な原料を使って水素を作る。

②水素の大量製造や大量輸送を可能にするサプライチェーンを構築する。

③燃料電池自動車(FVC)や発電、産業利用などで大量に水素を利用する。

このうち①については、あまり使用されていない安価で低品位な石炭や、未使用のガスなどを化石燃料をベースとして作られた水素を「グレー水素」と呼びます。

また、水素の製造過程で排出されCO2について、回収したり貯留したり利用することと組み合わせることで排出量を削減する手法で作られた水素を「ブルー水素」と言います。

さらに、再生可能エネルギーなどを使って、製造工程においてもCO2排出を抑えた水素を「グリーン水素」と呼びます。

再生可能エネルギーは地産地消

 従来の化石燃料は、海外からナフサを持ってきたり、コンビナートを作ったりしたりして、送電したり、大規模な事業投資が必要でした。しかし再生可能エネルギーは、皆さんがイメージできるよう小規模での運用が可能です。従ってこれからのエネルギーは地産地消が可能になります。そのコストも化石燃料に近付いています。

 ただし、まだまだ自然エネルギーの利用にはコストがかかります。皆さんのご家庭に届く電力料金に再エネ促進賦課金というものがありますが、今後も増額されていくでしょう。

2050年 化石燃料終焉、グリーン水素経済確立

 おじさんは生きているかも知れませんが、水素自動車を保有できるかは微妙と考えていますが、少なくとも我々の子供たちは水素自動車が当たり前の時代になっていると思います。

 2050年に、人類は化石燃料の世界を終焉させ、グリーン水素で循環経済(サーキュラーエコノミー)を実現していると思います。そして人類は温暖化という課題を乗り越え、次の課題に向けて歩んでいることでしょう。

 全球凍結のような寒冷化や太陽活動の低下など人類が制御できない課題に比べたら、温暖化の課題は人類が知恵を絞り協力できれば乗り越えられる課題なので”よかった”と楽観的な見方もあります。

循環経済と光合成

 最後にどんな世界を目指すかについて植物は光合成によって、炭酸ガスと水と光からデンプンと酸素を作ります。

6CO2+6H2O→(Light)→C6H12O6+6O2

 人間も消費型の社会から、植物を見習い循環型の独立栄養方式の姿を目指すべきなんですが、次世代には、人類の叡知を持って実現できていると信じてます。その頃には人類は死を克服して神様になっているのでしょうか?ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書を思い出します。

そんな未来を夢見て、これからの人生を歩みたいと思います。

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