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働かないおじさん世代の貯蓄額、平均1700万円?

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本日のマーケット

  7月 28日(水)前日終値増減
日経平均27,581.6627,970.22-388.56
為替円/ドル110.15109.760.39
NYダウドル35,058.5235,144.31-85.79

 今日の東京株式市場は、反落となりました。ニューヨーク市場が6日ぶりの反落。中国当局によるテクノロジー、教育産業に対する締め付け強化の影響と東京都3,000名超となった感染拡大などにより日本の景気が影響うけるとみられているようです。

働かないおじさん世代の貯蓄額、平均1700万円?

 総務省統計局が2021年5月18日に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯の貯蓄現在高の平均値は1791万円で、前年より36万円増えています。また、負債現在高の平均値は572万円で、前年より2万円増えています。

今回は、老後資金準備のラストスパートとなる50代の貯蓄にどうなっているのでしょうか。

50代の平均貯蓄額は?

前述の総務省統計局の資料によると、50~59歳の貯蓄については次の通りです。

50~59歳の貯蓄

貯蓄現在高:1703万円
負債現在高:699万円

 50代の貯蓄額は、全体における平均値より88万円少ないようです。貯蓄から負債を差し引いた「純貯蓄額」は1004万円となっています。

二人以上の世帯について世帯主の年齢階級別に1世帯当たり貯蓄現在高をみると,40歳未満の
世帯が708万円と最も少なく,60歳以上の各年齢階級では2000万円を超える貯蓄現在高となってい
ます。
 純貯蓄額(貯蓄現在高-負債現在高)をみると,50歳以上の各年齢階級では貯蓄現在高が負債
現在高を上回っており,70歳以上の世帯の純貯蓄額は2173万円と最も多くなっています。

 50代は、教育費や住宅ローンといったコアな支出のメドがつき、貯蓄の成果を実感がする世帯が増え始めている時期ともいえるようです。

次では、50代の貯蓄の内容について探ってみます。

50代の貯蓄の種類、もっとも多いのは?

引き続き同調査より、50代世帯の貯蓄の内訳を見ていきます。

通貨性預貯金:522万円
定期性預貯金:489万円
生命保険など:398万円
有価証券:221万円
金融機関外:73万円

 50代の貯蓄内訳でもっとも高いのは通貨性預貯金で、500万円を超えていますね。次いで定期性預貯金となっています。ちなみに「年金型貯蓄」は139万円、「外貨預金・外債」は31万円です。年金型貯蓄はすべての世代の中で最も多くなっています。

50代世帯「貯蓄2000万円超」はどのくらいいるのか。

 では50代の貯蓄現在高階級における世帯数について、みていきます。実は各年代一定数の貯蓄「100万円以下」世帯が存在しており、一方で貯蓄「4000万円以上」もいます。ではそれぞれどれくらいの世帯数になるのでしょうか。

 50代の貯蓄現在高階級における世帯数(抽出率調整済実数)をまとめたグラフより、貯蓄額の分布をみていきましょう。

 このグラフからは、50代の貯蓄も二極化していることお分かりいただけるかと思います。「100万円未満」と「4,000万円以上」がそれぞれ約10万世帯存在しています。2019年に金融庁のレポートで話題となった「老後資金2000万円」を既に保有している世帯は約28万5000世帯。50代世帯全体の3割弱いるようです。

「老後のお金」を考え始める時期に・・・

50代になると老後の生活を考える機会が増えてきますね。住宅ローンがあれば、繰り上げ返済を計画的に終わらせる世帯が出てくる年代かもしれません。ただ前述の統計をみると、50代の平均貯蓄額は1791万円ほどとなっていますが、負債が残っていたり、貯蓄額が100万円以下の世帯も一定数あります。

 年金受給額や退職金の受取り額は人それぞれですが、老後のお金の準備がまったく必要ない、という方は少ないですよね。そんななか、老後に備えた資産運用に興味を持たれる方も多くいらっしゃるかと思います。しっかり勉強して自分が目指した人生を愉しみたいと思います。

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