本日のマーケット
5月 12日(水) | 前日終値 | 増減 | ||
日経平均 | 円 | 28,147.51 | 28,608.59 | -461.08 |
為替 | 円/ドル | 108.72 | 108.61 | 0.11 |
NYダウ | ドル | 34,269.16 | 34,742.82 | -473.66 |
今日の東京株式市場は、大幅に続落しました。出来高は3兆円超でしたが、値下がり銘柄数は81.8%に達しています。昨晩のニューヨーク市場はNSADAQが下げ幅を縮小、ハイテクに対する売りが一巡したのではとの期待がありましたが、朝方の日経平均は、一時28000円を割り込み、▲700円の場面もありました。台湾市場が大幅安となったことも日本市場に影響したようです。
富裕層になるまでは「みっともなく生きる」
富裕層になるまで、種銭を貯めるまではなりふり構わずという姿勢が見えてきます。
「富裕層になるまでは言い訳はやめて、みっともなく生きる」
これが、年収1200万~3000万円の人が陥りがちな「高収入貧乏の谷」を渡るときに唱えなければならない念仏だそうです。谷を渡る橋が細く足元がグラグラする板を渡しただけの不安定なものだとしたら、限界まで荷物を捨てて軽くしようと思いますよね?そうしないと、深い谷底に真っ逆さまに転げ落ちる確率が高まりますよね。つまり、生活に必要最低限の費用以外はすべてそぎ落として、全可処分所得をまずは貯蓄に振り向け、「種銭」をつくる必要があると思います。要は無駄遣いしない。これができるかどうかですが、実際はできない人のほうが多いように思えます。
必要最低限の費用以外はすべてそぎ落とした生活費にすることによって、都落ちすることもないですし、ましてや恥ずかしいことでもありません。ちょっとした勇気と周りにどう見られるかを恐れない心さえあれば、その実現はできるのです。
まずは、これが富裕層への第一歩だと思います。
生活レベルを落とせない人は自ら転落する
しかし、高収入貧乏の人はこの行為が、身を切るより痛いそうです。消費のグレード(生活レベル)を落とすことが職業生命、名声、信用と密接な関係にあって片方をなくせば片方を失うという関係にあると思い込んでいるし、実態としてもそうなかもしれないです。その点で、高収入であることは決して貯蓄に対して有利とはいえないのです。
だからこそ、「高収入ではない人」、「本流から外れている人」に勝機がでてくるわけです。
では、この生活費を最低限にすることができないという問題をどう解決すればいいでしょうか?単に倹約をして個々の消費を切り詰めるだけでは解決しないそうです。
これについては、アメリカの某大学、社会学の教授が、大企業で正規雇用者として働く中流階級および中流階級上層の人々を対象にして行った調査で、結果を導き出しているそうです。
これによれば、貯蓄額に大きな影響を与えている要因は、年齢、性別、扶養家族の人数、以外に2ポイントがあったそうです。
ひとつは「教育レベル」、もうひとつは「家族や地域、職場など周囲と比較した時の経済状態」です。
他人に勝とうと思う気持ちが、自分の財政状態に危機をもたらす?
▼貯蓄額に影響を与える要因1「教育」
教育レベルが高卒、短大、四大、院卒と上がるにつれて、貯蓄額はどんどん「減少」していくそうです。統計的な調査によれば貯蓄額は学歴が上がるにつれて、「増加」ではなく「減少」しているそうです。また、教育程度が高いと、買い物が増える傾向は女性に顕著だとのこと。
教育レベルが上がれば上がるほど、「ステータス志向が強く、自己顕示や地位のための消費行動に走りやすく」「自分が属したいと思う上位の準拠集団についていこうと熱心」になるようです。
▼貯蓄額に影響を与える要因2「家族や地域、職場などと比較した経済状態」
もうひとつの要因は「家族や地域、職場などの周りの集団と比較した経済状態」。これもまた、どうやって資産運用のための種銭を作るかに非常に大きな影響を与えるそうです。この調査結果によれば、周りの集団よりも自分の経済状態が悪い場合に貯蓄額は激減し、逆に周りの集団よりも自分の経済状態が良い場合には逆に貯蓄額は増加するというものでした。そして、その影響は上述の「教育レベル」が与える影響を超えるとても大きなポイントだったそうです。
これから言えることは、自分より貧しい人に囲まれて生活する分にはどんどん豊かになっていくけれども、自分があこがれていたり、こうなりたいと思っていたりする上位集団に囲まれて無理してついていけば、表面は華やかに見えても貯金はどんどん減っていくということです。
子供は周囲の影響を受けやすいので、子供の教育には環境を選ぶことが大切であるという教えがありますが、大人も貯蓄率などにおいて周囲の影響を受けやすいということが、統計的に浮き彫りにされているようです。
他人に勝とうと思うその気持ち自体が自分の財政状態に危機をもたらす、ということのようです。
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