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第12週週末メモ(感情の揺れとロックハンマー)

英語学習

感情が揺れた日と、それでも続けた小さな一打


その日の朝、私は自宅の居間で、TOEIC公式問題集の模擬試験を始めていました。
できるだけ本番に近い形で、時間を測り、リスニングに集中しようとしていたのです。

ところが途中で、95歳になる父が、何の前触れもなく部屋に入ってきました。
優しく「今は試験中だから、少し出ていってもらえるかな」と声をかけたのですが、なかなか伝わりませんでした。
何度か同じやりとりを繰り返すうちに、私は思わず声を荒げてしまいました。

その瞬間、胸の奥がざわつきました。
怒鳴ってしまったことへの後悔と、感情を切り替えられない自分への苛立ちが、同時に押し寄せてきたのです。
試験は続いているのに、音声が耳に入ってこなくなっていました。

「まだまだ修行が足りないですね」
そんな言葉が、頭の中に浮かんでは消えていきました。


TOEIC模擬試験の結果と、正直な感触

その日に受けたTOEIC模擬試験の結果は、次のような内容でした。

リスニングでは、Part1は6問すべて正解、Part2も25問中23問と、前半は比較的安定して答えることができていました。通勤中に繰り返し耳にしてきた音が、少しずつ体に染み込んできているようにも感じられます。

ただ、Part3・Part4に入るあたりから、徐々に集中力が落ちていく感覚がありました。会話や説明の流れを追い切れず、気持ちが置いていかれるような場面も多く、結果としてPart3は39問中12問、Part4は30問中15問という数字に表れています。

リーディングに関しても、Part5は30問中15問、Part6は16問中9問、Part7は54問中16問と、まだ課題が多いことを改めて突きつけられました。

ただ、点数以上に強く印象に残ったのは、「気持ちが揺れると、理解力や集中力にもこれほど影響が出るのかもしれない」という気づきでした。焦りや落胆に引きずられると、思考が浅くなってしまう――そのことを、身をもって感じた時間だったように思います。

一方で、Part1・Part2は通勤中の復習を重ねてきた成果が、少しずつ形になってきているようにも感じています。その点を踏まえると、現時点でのTOEICスコアは、おおよそ500点前後ではないかと、静かに受け止めています。


それでも、身体は外へ向かいました

机に向かう学習は、そこで一区切りにしました。この日は「小さな喜びを心に刻む日」にしようと、そう決めていたからです。

午後は、15キロほどのウォーキングに出かけました。人通りの少ない田舎道ですので、周囲を気にせず声を出せます。YouTubeの英語リスニング教材を流しながら、シャドーイングを続けました。

初級編とはいえ、聞き取れない表現もあります。そのたびに、少し気持ちが沈みそうになりますが、歩きながら声を出していると、不思議と立て直せる瞬間がありました。「完璧でなくても、今日はこれでいいのかもしれない」そんなふうに思えたのです。


哲学の本を閉じながら考えたこと

夜は、読み終えた哲学書の最後のページを閉じました。
そこには、人の感覚や心の働きについて、少し不思議な話も書かれていました。

高校生だった頃、空手道に打ち込んでいた時期があります。
全国大会に出るほど練習していた頃、不思議と人の気配や感情がよく分かると感じたことがありました。ただ、その感覚をどう使えばいいのかは、当時も今も、はっきりとは分かりません。

最近、エピクトテスをはじめとするストア派の思想に触れる中で、「感情を支配しようとするより、距離を取る」という考え方に、少しずつ納得感が生まれてきました。

すべてを思い通りにしようとするのではなく、自分の影響が及ぶ範囲に、静かに意識を向ける。
今の私には、そのほうが自然に感じられます。


小さな一打を、今日も打つ

感情を完全にコントロールすることは、まだできません。怒ってしまう日もありますし、落ち込む日もあります。

それでも、歩くこと。声を出して英語を読むこと。一ページだけ本を開くこと。

そうした小さな行動を、今日も積み重ねていこうと考えています。壁に向かって、ロックハンマーを一打(ひとうち)ずつ打ち続けるように。この週末もまた、その一打を打てたのなら、それで十分だったのかもしれません。


補足

この記録は、成果を示すためのものではありません。揺れながらも続けている日常を、静かに残しておくためのメモです。同じように立ち止まる方の、何かの安心につながれば嬉しく思います。


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