4月30日に子会社への出向の内示を受けてから、一か月近くログを書くことができませんでした。今振り返ると、それだけ動揺が大きかったのだと思います。
前回の記事では、「積み上げてきた未来の設計図が崩れた感覚」について書きました。
あの時は、とにかく感情が先に動いていました。再雇用期間を整理しながら、英語学習やブログ、そして退職後の構想へ少しずつ軸足を移していく。そんな流れを、自分の中ではかなり具体的に描いていたからです。しかし、現実は突然方向を変えてきました。
突然始まった単身赴任と未経験業務
単身赴任。赴任先は東京。しかも職種は、これまで経験したことのない総務・経理です。
最初は、「なぜ今さら」という思いしかありませんでした。生活コストを考えれば、今の給与では赤字になる可能性もあります。年齢的にも、新しい仕事を覚えるには決して若くありません。
正直に言えば、「ここまで積み上げてきたものは何だったのか」と感じた瞬間もありました。
少しずつ見え始めた別の景色
ですが、人は不思議なもので、時間が少し経つと、見える景色も少しずつ変わってきます。先日、初めて引継ぎへ行ってきました。すると、人事部長からは「処遇は見直す方向で考えている」と話があり、さらに現地では、「技術部門も見てほしい」という言葉までいただきました。
その瞬間、止まっていた思考が少し動き始めました。経理では、三年ほど前に取得した簿記3級の知識が役立つかもしれない。総務では、会社経営の仕組みを実務として見ることができるかもしれない。そして技術分野では、これまで現場や教育で積み重ねてきた経験を活かせる場面があるかもしれない。
もちろん、不安が消えたわけではありません。ですが、「ただ失っただけではないのかもしれない」と思える瞬間が、少しずつ増えてきました。
会社を離れる準備をしていたはずなのに
以前の私は、「会社から離れる準備」を進めていました。しかし今は、その直前で、もう一度会社という組織の中へ押し戻されたような感覚があります。それでも、そこで新しい視点や経験を得られるのだとしたら、この遠回りにも意味があるのかもしれません。
人生は時々、自分で描いたルートを勝手に変更してきます。ですが、向かう方向まで奪われるわけではありません。前回の記事で、「掘る方向を外からずらされた」と書きました。今は、そのずらされた場所からでも、もう一度掘り始めてみようと思っています。
旧職場最終日を終えて
本日は、旧職場での最終出勤日でした。机を整理し、引継ぎを終え、長く過ごした場所を後にしました。静かな寂しさはあります。ですが同時に、「ここから何が始まるのだろう」という感覚も、少しだけ芽生えています。
前向きな妄想ができているうちは、まだ大丈夫。今日もまた、小さな一打を積み重ねていこうと思います。ロックハンマーを手にしながら。


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