還暦を過ぎてから、週末の過ごし方が少しずつ変わってきました。
以前のように「何かを成し遂げたか」「前に進んだか」を基準にするのではなく、その時間をどう感じて過ごせたかを、あとから振り返るようになっています。
16週目のこの週末も、大きな成果があったわけではありません。
けれど、歩き、休み、整え、静かに考える時間が積み重なり、気づけば気持ちがすっと落ち着いていました。喜びが派手に湧き上がるというよりも、後からじんわりと沁みてくる、そんな感覚です。
特に印象に残ったのは、市の図書館で見つけた個室の存在でした。
誰にも邪魔されず、パソコンに向かい、考え事をするだけの空間。そこに身を置いた瞬間、「ここは、これからの自分にとって大切な場所になるかもしれない」と、直感的に感じました。
この週末は、英語学習や運動といった日々の習慣に加えて、自分の気持ちが整う“居場所”を見つけたという点で、忘れがたいものになりました。
今回は、その16週目の週末メモを、静かに書き留めておきたいと思います。
65インチテレビがやってきた土曜日
土曜日、我が家に65インチの大画面テレビが届きました。アマゾンプライムで観るハリー・ポッターの迫力に、正直驚かされました。
これまで使っていたのは、20年前に購入した42インチのパナソニック製プラズマテレビ。
当時は「1インチ1万円」が当たり前だった時代です。それが今回は、1インチあたり約2,000円。
技術の進歩と、価格の下落のスピードに、改めて時代の流れを感じました。
私はかつて、薄型テレビ業界の技術者でした。だからこそ、この価格帯の製品を、日本のメーカーが同じ思想・材料で作ることは、今でも難しいだろうと思います。供給側にいた頃には見えなかった景色を、今は「消費者」として、ただ愉しむ。それで良いのだと、しみじみ感じました。
テレビ到着と同時に10キロウォークへ
テレビの設定が完了するのとほぼ同時に、10キロウォーキングに出発しました。目指すのは、最寄り駅を越えた先、ちょうど10キロ地点にある施設のコーヒーコーナーです。そこには、GEORGIAの「自動販売機」があり、一杯150円で本格的なコーヒーが飲めます。疲れた身体に、酸味の効いた一杯は格別でした。
この日は外気がかなり冷え込み、ウルトラライトダウンをコートの内側に着込んでいないと、震えるほどの寒さ。その分、室内の暖かさに気が緩み、少し居眠りをしてしまいました。歩いて、温まって、少し休む。それだけで、気持ちはすっかり整っていました。
唐揚げとハイボールはお預けに
その後は駅まで戻り、軽くマッサージ。そして、唐揚げでハイボール、という完璧な流れのはずでした。ところが、いつもは閑散としている唐揚げ店が、給料日後の土曜日ということもあり、若者で大賑わい。席は空いているように見えたのですが、店の方に確認すると、両手で大きくバツのジェスチャー。「入れない」と言われると、なぜか行きたくなるのが人情です。
最近、普段あまり食べない唐揚げに接する機会が増え、少し気になっているところでもあります。
次の週末、再挑戦してみようと思います。
日曜日、市の図書館で見つけた個室
日曜日は、市の図書館へ行きました。そこで初めて、個室の作業スペースを使ってみました。2時間枠と案内されていましたが、時間を過ぎても特に声がかかることはなく、そのまま利用。初回なので様子がわからない部分もありましたが、とにかく、パソコン作業に集中できる、素晴らしい環境でした。
その瞬間、確信しました。完全退職後、ここは「私の居場所」になる。
さらに驚いたのは、お弁当を食べられるスペースがあることです。午前中にアクティブに動き、
弁当を持って図書館へ来て、午後はこの個室で、ゆっくり本を読む。そんな週末のルーティンが、自然と頭に浮かびました。
英語学習は、歩きながら、淡々と
英語学習は、NHK基礎英語の1週間の振り返り回を聴きました。入浴英語は今週末はお休み。
10キロウォーキングの間は、もちろんシャドーイングです。今回は「基礎レベル2」というタイトルの動画をYouTubeで探し、少し長めの教材に挑戦しました。当然ながら、一度では意味は取れず、シャドーイングも思うようにはできません。
けれど、「これがスムーズにできる日」を目指して、粛々と歩み続けるだけです。
図書館の個室は、居場所ではなく仕組みにできるか
この図書館の個室が、本当に私の居場所になるのかは、まだわかりません。ただ、今回ひとつだけ、はっきりしたことがあります。それは、この個室は「気分が乗ったら行く場所」ではなく、あらかじめ組み込める場所だということです。たとえば、
- 午前中に10キロウォーキングをする
- 昼前に弁当を用意する
- 昼食後、図書館に移動する
- 2時間、この個室でパソコン作業や読書をする
こうして並べてみると、意志や気合に頼る要素は、ほとんどありません。歩いた流れで、食べた流れで、来てしまった流れで、座ってしまう。それだけで、今日もロックハンマーの一打は入る。この個室を、「集中できる特別な場所」にしてしまうと、また感情が邪魔をします。そうではなく、淡々と消化される週末の一コマにできるかどうか。そこを、次の週末から探っていこうと思います。
16週という時間の中で、この場所が、どんな意味を持ち始めるのか。まだ答えはありません。けれど今は、静かに一打を入れる場所を見つけた。それだけで、この週末は十分でした。



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