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英会話学習が継続できない理由のなぜなぜ分析

英語学習

なぜなぜ分析を自分に使ってみました。

〜英会話学習が継続できない理由を掘り下げてみた〜

私は現在、製造現場の教育担当として「なぜなぜ分析」の講習を企画しています。
この手法は、設備トラブルや品質不良の原因を探るために使われるのが一般的ですが、今回はその枠を超え、自分自身の課題に応用してみることにしました。

テーマは、「英会話学習が継続できない」という、私自身が長年抱えてきた悩みなのです。


■ 英会話学習が続かない…その原因は?

還暦にして私は、3年後の世界クルーズを目標に、改めて英会話力を身につけようと決意しました。
しかし、TOEIC600点を目指して学習を始めたものの、また、いつものように三日坊主で終わってしまうのでは…という不安が頭をよぎりました。

過去にも何度か挑戦しては挫折してきた経験があるため、今回はなぜなぜ分析の手法で原因を掘り下げてみることにしました。


■ MECEで整理した4つの視点

まず、「なぜ続かないのか?」という問いを、MECE(漏れなくダブりなく)の考え方で4つの視点に分類しました。

  • 感情・心理:モチベーションが下がる
  • 時間・環境:忙しくて時間が取れない
  • 方法・スキル:継続できる方法がわからない
  • 習慣・仕組み:学習が習慣化されていない

「目標の明確さ」や「周囲の支援」なども検討しましたが、今回は個人の行動と内面に焦点を当てることを優先し、4カテゴリに絞っています。
焦点がぶれず、より実践的な対策を立てやすくなると考えたからです。


■ なぜなぜ分析ツリー図(MECE分類)

以下は、「英会話学習が継続できない理由」を4つのカテゴリに分けて掘り下げた「なぜなぜ分析ツリー」です。

視点なぜ①なぜ②なぜ③なぜ④なぜ⑤(真因)
感情・心理モチベーションが下がる成果が感じられない目的と手段がずれているTOEIC中心で実用性が低い成長実感が得られない
時間・環境忙しくて時間が取れない優先順位が低い緊急性がない日常で使う場面が少ない英語を使う機会を作っていない
方法・スキル継続できる方法がわからない教材や方法が多すぎる試行錯誤できていない効果がないと感じる成果を測る仕組みがない
習慣・仕組み習慣化できていないモチベーションに頼っている自動化の仕組みがない日常行動と結びついていない学習タイミングが固定されていない

■ 分析から見えた4つの真因

カテゴリ真因(根本原因)
感情・心理成果実感の欠如(目的と手段のズレ)
時間・環境学習の優先順位を高める仕掛けがない
方法・スキル自分に合う学習法を見つける仕組みがない
習慣・仕組み学習を日常に組み込む仕組みが整っていない

■ 最も納得感があったのは「習慣・仕組み」

4つの真因の中で、最も納得感があったのは「習慣・仕組み」です。
つまり、「継続できない」のではなく、**「継続できる仕組みがなかった」**のだと思いました。

たとえば、朝のストレッチ後に英語を1フレーズ聞く、通勤中に音声を流す、週末に振り返る──そんなふうに、英語を日常に組み込むことで、モチベーションに頼らず継続できると気づきました。


■ なぜなぜ分析は「自分の成長」にも使える

今回の試みを通して、なぜなぜ分析は「現場の問題解決」だけでなく、自分自身の行動や習慣の見直しにも使えることを実感しました。

製造現場への講習ではこの事例を紹介し、「まずは自分に使ってみる」ことの大切さを伝えたいと思います。
そして受講者の皆さんにも、「自分の課題を深掘りする視点」も持ち帰ってもらえたら嬉しいです。


■ おわりに

英語学習に限らず、「続かない」「うまくいかない」と感じたとき、
その背景には必ず“なぜ”が隠れています。

なぜなぜ分析は、そうした“見えない原因”を見つけ出すための有効なツールだと考えています。
そしてそれは、現場だけでなく、人生をより良くするための分析手法でもあると、私は感じています。


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