還暦を迎えてから、「人生を愉しむ」ことの意味が少しずつ変わってきました。
これまでこのブログでは、お金にまつわる知恵や工夫を通して、「安心して暮らすための土台づくり」について発信してきました。
お金のリテラシーは、贅沢のためではなく、心に余裕を持って生きるための基礎だと感じています。
そして、ようやくその土台が整い始めた今、私の関心は「学び」へと移っています。
教育担当者として長年人材育成に携わってきた経験。そして、60代になってから再び始めた英語学習。
TOEICへの挑戦、映画を通じた英語の感覚磨き、文法の壁に頭を抱えながらも少しずつ前へ進む日々。
それは単なるスキルアップではなく、**人生をもう一度深く味わうための“学び直し”**なのだと感じています。
「世界クルーズの夢」から始まった挑戦
「3年後に世界クルーズに行きたい。」
そう思ったのは、還暦を迎えたある日のことでした。
世界の海を渡り、異国の文化に触れ、現地の人と笑顔で会話を交わす――想像するだけで胸が高鳴ります。
ところが、ふと気づいたのです。
「……英語、話せないじゃん。」
私の英会話力はほぼゼロ。
社会人になってから英語と関わる機会はほとんどなく、海外出張もなし。
気づけば60代、小学生のころに抱いた「英語を話せたらかっこいいな」という憧れのまま、何も行動しないまま時が過ぎていました。
しかし今、時間はある。体力もまだある。夢もある。
ならば――やってみようじゃないか。
TOEIC初挑戦と“340点”の現実
まずは現状を知るために、TOEICを受けてみることにしました。
目標は600点。根拠はありません。ただ「600点くらい取れたら、ちょっとは話せるようになるかも?」という希望的観測です。
9月13日、TOEIC初受験。
準備といえば、娘が10年前に使っていたテキストをパラパラ眺めただけ。
リスニングは早すぎて何を言っているのか分からず、リーディングは単語が見慣れず、文法もすっかり忘却の彼方。
試験会場は立教大学。
おしゃれなキャンパスに囲まれ、周りは若者ばかり。
還暦過ぎのおじさんが一人、場違いな空気をまといながら着席しました。
試験中は、リスニングが途中から“音楽のように流れていく”感覚。
リーディングは時間切れで、最後はほぼ塗り絵。
そして結果は──340点(リスニング245点、リーディング95点)。
うん、実力通り。
むしろ、よく取れたほうかもしれません。
ここからが本当のスタート
600点を目指すには、何をどうすればいいのか。
どんな教材を使うべきか。どんな勉強法なら続けられるのか。
そして――途中でまた挫折しないためには?
そんな不安を抱えつつも、このブログで英語学習の記録を公開していこうと思います。
モチベーション維持のために、そして「今からでも英語を始めてみようかな」と思う誰かの背中を押せたら嬉しい。
還暦からの挑戦。
世界クルーズの夢に向かって、まずは一歩ずつ。
ここから、私の“英語で人生を愉しむ旅”が始まります。



コメント