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早期退職株で大損、退職直前で今後の資金を失った時の対処法6選

早期退職
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本日のマーケット

  6月 30日(水)前日終値増減
日経平均28,791.5328,812.81-21.28
為替円/ドル110.68110.500.18
NYダウドル34,292.2934,283.279.02

 今日の東京株式市場は、日経平均三日続落となりました。10か月連続の月末安です。例年の6月30日は株主総会後の配当金再投資の影響で上昇するアノマリーでしたが、今年は昨年から続く月末安の影響のほうをより強く受けたようです。6割の銘柄が下落しています。

失敗する人が多い!? シニアからの株式投資

 退職を決めたシニアの方は、「退職金も受け取ることだし、そろそろ資産運用を始めようかな」「そろそろ定年も近いし、資産運用のことも考えないとな」と、資産運用を始める方も多いようです。

 特に、個人投資家に人気なのが株式投資です。おそらく、FXなどとは違って仕組みがシンプルで、とっつきやすいのでしょう。最近は、「人生100年時代」や「老後不安」といった煽りを受けて、株式投資を始めるケースもあるようです。しかし、投資を学んでいきなり「安定収入が得られる」ほど、現実は甘くありません。ある経済学者の研究によると、個人投資家の多くは「投資が下手だ!」というデータが得られているそうです。

 分散投資や資金管理の基本さえ抑えていれば、「大損」することは滅多にありません。

 とはいえ、この業界は怪しげな教材や投資先を薦めるビジネスも多いです。そのせいで、騙されて失敗する人や、間違った投資法で失敗する方も多いようです。手堅く、インデックス投資をやっていれば、話は別なのですが……。私の知り合いも15年ほど前、ライブドアショックで退職金800万円を失ったという話を聞きました。

 中でも深刻なのが、退職直前ないし退職後に、「なけなしの財産を失ってしまった」というケースです。ここでは、このような深刻な状況に陥っている方が取れる、ベストなリカバリー方法を解説します。

思考をリセットする

 いきなり辛口な言い方をすると、「なくなると困る財産を株式投資に回している」という時点でリスクの取りすぎ、大間違いです。損をした方はまず、リスクを取りすぎることの危険をしっかりと理解しましょう。

 また、難しいとは思いますが「損を取り戻すために投資をする」という考え方は捨て去りましょう。「取り返すことのできないお金を取り返せると錯覚してしまう」心理のことを、心理学用語でサンクコスト効果(埋没費用効果)といいます。

 損をした人がまず陥る心理が、「損を認められない」「何とかして取り返したい」という心理です。ですが、株式投資でお金を取り戻すには、リスクを取らなければなりません。再び失敗すれば、さらに傷口を深くえぐることになります。

 だから、まずは思考をリセットし、失ったお金は取り返せないことを理解することが大切です。そのうえで、「今日から新たに投資を始めるとして、ベストな運用方法は何だろうか?」と考えるようにしましょう。

家族に打ち明ける

 家族がいる場合は、損をしたことを家族に打ち明けましょう。悪いニュースほど、早く伝えるべきです。仮に家族が、あなたの口からではなく、その他のきっかけで、投資の損を知ったとしましょう。そのとき、家族はどう感じるでしょうか。おそらく、憤りを感じるはずです。

 悪いニュースを家族に伝えるのは、気持ちが進まないものです。僕自身、株で損をしたときには、妻に損をしたことを伝えます。何度やっても、辛い気持ちはなくならないものです。ですが、自分の口から事実を伝えなければ、家族からの信頼を全て失うことになるでしょう。お金を失うこと以上に、人間関係を失うことの方が問題です。それだけは避けなければなりません。

不良債権(ボロ株)を処分する

 次に行うべきは、不良債権(ボロ株)の処分です。株式市場に、魅力的な株はそう多くありません。逆に、割高でひどい株はたくさんあります。僕らが「良かれと思って買った株」も、とんだボロ株であることがよくあります。

 よく使われるテクニックの1つに、「今日から株式投資を始めるとして、この株を今から買おうと思うか?」と自問自答するというものがあります。この質問をすることで、サンクコスト効果の影響を避けることができます。この質問に対して「買いたくない」と感じた株は、売るべきです。仮にこのような株に投資をしていた場合は、できるだけ早く処分した方がよいでしょう。

魅力的な投資先を見つけ直す

 株式投資で損をすると、「何に投資をすればよいのか、もうわからなくなりました」のように、何も信じられなくなってしまう方もいるようです。そのような場合は、新たな投資先を見つけ直す作業が必要です。自分の腕に自信が持てるまでは、「インデックス型の投資信託」に積立投資をするのが無難でしょう。ここに投資するだけでも、並大抵のプロよりも良い成績を出せるはずです。

資産配分を再調整(リバランス)する

 上記で紹介した方法にも増して重要なのは、資産配分の再調整(リバランス)です。金融情報誌である「ファイナンシャル・アナリスツ・ジャーナル」に掲載された論文によると、「(年金運用において)投資成績の8~9割は資産配分で決まった」ことが確認されました。

 ここでの資産配分とは、資産のうち「株式」と「債券(現金)」への配分のことです。株式への比重が高まるほど、好景気に強くなります。一方、債券(現金)への比重が高まるほど、不景気に強くなります。「株でなけなしのお金を失った!」という方は、株式への比重が高すぎます。この配分を続けていると、文字通り一文無しになってしまうかもしれません。そうならないためにも、債券(現金)の比率を高めて、期待を裏切られた場合への準備もしておいた方がよいでしょう。

過去を清算しよう

 大事なお金を失うと、「何としても取り戻したい!」と感じるもの。しかし、資産運用において、「損を取り戻したい」という気持ちは、大きなミスにつながります。私たちにできることは、過去の損を認めること。そして、「今できるベストは何か?」を突き詰めること。これだけです。クヨクヨ後悔しても人生は前に進みません。真正面から事実を受け止め、未来に向けて一歩を踏み出しましょう。

参考資料:50代以降に株で大損…老後資金を失った時のベストな対処法(https://allabout.co.jp/gm/gc/480768/)

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