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早期退職 割増金込み退職金にお辞儀する銀行支店長

早期退職
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本日のマーケット

  3月 4日(木)前日終値増減
日経平均28,864.3228,930.11-65.79
為替円/ドル108.30107.970.33
NYダウドル30,924.1431,270.09-345.95

 今日の東京株式市場は、前場は下げたが、後場は買い戻しの動きであった。日銀がETF買いを控え始めているのと、ファーストリテーリングが下げたのが影響とみます。

退職金は「会社に預けていた定期預金」と考える訳?

 多くのサラリーマンにとって退職金というのは、いままで目にしたことのない最高の金額でしょう。気分が高揚して冷静な判断ができなくなってしまう可能性が高いです。そのため、当分の間は退職金には一切手を付けず、気分の高揚が収まってから、使い方を考えるほうがいいと思います。

 考え方ですが、この退職金を「退職日にもらえる、永年働いたご褒美」ではなく、「会社に預けてあった定期預金が満期になった」というのはどうでしょう。会社に勤めていた時は「本当は、自分の給料はもっと高いのだが、一部を会社が天引きで社内預金していたのだ。その社内預金が満期になるのが退職日なのだ」と考えることで、高揚する気分が収まりますし、冷静な判断ができるようになりますね。
 さらに、この退職金は元本が保証されている預金だから、手元にある銀行預金はインフレに強い株や投資信託でリスクをとった攻めの投資で運用してみようと考えることもできます。会社が給料の一部を老後資金として保管してくれていただけなので、それを褒美と考えて世界一周旅行に行こうなんて発想にはならなくなると思います。

銀行支店長は、あなたでなく、その退職金にお辞儀をしている。

 一般庶民にとって、銀行の支店長というのは遠い存在ですよね。そして、そんな銀行支店長に銀行内の応接室へと招き入れられ、丁重な挨拶を受けたら、それだけで気分が舞い上がってしまう人もいるようです。そんな状況下で投資信託や保険付き高利回りの定期預金を勧められたら、冷静な判断が働かず、思わず「Yes」といってしまうかもしれません。これが特別金利が付く定期預金で、退職金を運用するプランです。↓↓↓

 しかし、株や投資信託もリーマンショックやコロナショックなどでは、大きくマイナスになることがあります。購入した投資信託が多額の損失を被っても、投資は自己責任ですからと、支店長がお詫びすることなどありえませんし、ましてや損失を補償してくれることなど絶対ありません。

 だから、たとえ支店長に頭を下げられても、キッパリと断るべきです。そんなときのために、あらかじめ、「退職金は銀行に振り込まれるから、銀行は私が退職金を受け取ったことを知っている。だから支店長は、私に挨拶をしてくれたのだ。いや、支店長が挨拶をしているのは私ではなく、私の退職金のほうだった!」と何度も頭のなかで繰り返し、自分の潜在意識に刷り込んでおくといいでしょう。

潤沢な退職金で、数百万円もの株を一気に購入する?

 退職金は、まとまった金額が一度に支給されるので、投資をはじめようと考えた場合に頭に浮かぶ投資金額も、当然大きなものになってしまいます。しかし、投資に重要なのは「銘柄分散」と「時間分散」です。様々な銘柄の株式、投資信託を、時間をかけて少しずつ買うことによって、一部の銘柄が暴落しても損失は限定的なものとなりリスクを低く抑えられますし、買ったときがたまたま株価暴落の直前だったといったことも避けられます。

 退職した段階で投資残高がなくても、一気に買うのではなく「今後数年間で目標投資額に達するように、少しずつ投資信託を購入していく」といった積立投資をすれば、リスクは軽減できます。
 現役時代から、住宅ローンの繰上げ返済を我慢して(低い利率のものであれば)、手元資金で少しずつ積立投資をしておき、退職金が入ったら住宅ローンを返済する、といった運用計画も検討の一つにされるのが良いかと思います。

大きな損失を防ぐには小さな失敗体験の積み重ねでリスク許容度をつけることが大切

 これまで投資をしてこなかった人が、いきなり退職金による多額の投資をすることはお勧めできません。退職金で投資デビューするということは、投資の経験がないままに多額の投資をするということです。そういう人は、株価が暴落したときに「狼狽売り」をして株式市場から退場するなどの失敗をしかねません。

 「株価は理屈通りには動かないし、投資信託は暴落しても戻る場合が多い。だから、狼狽売りはすべきでない」といった話は、理屈としては理解できても、実際に暴落時の損失を目の当たりにすると、元本割れしていること自体が許せなく、売却して投資市場から退場してしまうケースが多いです。こう言ったことは一度経験しておけば、冷静な行動に結びつけることができます。

 そのため、現役世代の時から少額の投資をして、小さな損と10年に1度の大暴落のドキドキを経験しておくことは大切です。小さな損とドキドキが「免疫」となり、「大きな損」を防ぐことを期待できるからです。この小さな損とドキドキの免疫がリスク許容度に繋がります。

やってはいけない!老後の資産運用 ダマされない究極のコツ [ 岩城みずほ ]

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