ミリオネアの５つの要因

本日のマーケット

　今日の東京株式市場は、小幅に続伸となった。3指数、マザーズ、JASDAQとも値上がり。FOMCより、金融政策の量的緩和を続けるとの文言が盛り込まれたことで安心感が出た相場とみる。

一億円貯める方法をお金持ちに聞きました。トマス・J・スタンリー著

　成功してお金持ちになりたいという強く願うビジネスパーソンに、お金持ちの「正体」を明かします。更にこの本の序文に「言ってはいけない残酷すぎる真実」の著者の橘玲氏が寄稿しており、その中で橘氏は、日本など豊かな先進国に生まれた幸運を活かすならば、誰でも億万長者になれると解説している。
　それでは、この本のお金持ちの「正体」について、5つの特徴を紹介しましょう。

１．億万長者はあなたの「隣」にいる身近な人である。
　億万長者の特徴をまとめてみた。まず家族構成であるが、９２％が結婚しており、９５％が平均3人の子供がいる。一世帯当たりの資産は平均430万ドルで世帯年収は74万9000ドル。4万1000ドル以上の車や４５００ドル以上の婚約指輪を買ったことがない。家や土地を相続で手に入れた人は２％、住宅保有率は９７％であるが、住宅ローンは残っていない。平均築40年以上の家に住んでおり、職業は3人に一人は自営業者。妻は半数以上働いていない。以上より、億万長者は以外にも普通で質素であり、堅実に生きているのがわかります。
　大豪邸に住んでいないし、高級車にも載っていない、更に毎日高級料理など食べていなかった。

２．成功するための要因は「シンプル」であること。
　さて、億万長者へのアンケート結果をまとめると、5つの要因があげられる。とても大事なことである。
　①誠実であること、誰に対しても正直であること。
　②自己鍛錬、コントロールができている。
　③社会性、人とうまくやっていける。
　④配偶者、配偶者の支えがあること。
　⑤勤勉、一生懸命働いている。
　知能の要素は、成功にはそれほど必要でなく、人とうまくやっていげることのほうが重要のようだ。

３．成功したければ「よき配偶者」を持つことである。
　配偶者の存在が成功者には必要であることは前述の通りだが、配偶者の選び方が重要とのこと。その条件は、正直で、責任感があり、情愛豊かで、有能、協力的という特徴をもつ方らしい。つまり、その資質は、しっかり者で、精神的な支えとなっており、自己中心的ではなく、辛抱強く伝統的価値観を持っている等で、人間にとって必要不可欠な精神的レベルの高い配偶者を選んでいるという。容姿の魅力を第一に挙げていない。

４．自分に向いている職業は「直観」でわかるそうだ。
　億万長者になるには仕事の選び方がポイントであるが、億万長者の多くが適切なときに、適切な場所で、理想的な職業を選択したとのこと。つまり4割が「直観」で仕事を見つけている。「直観」は瞬時の洞察力のこと。直観に導かれて特殊なタイプの職業や職業カテゴリーを選んだことが経済的成功の要因であると答えている。

５．億万長者が大事にしているものは「交流」。
　億万長者の「ライフスタイル」についても意外に身近のものだった。「余暇活動」の第１位は、子や孫との交流、第2位が親しい友人を家に招待すること、第3位が資産運用の計画、そして第4位が投資研究だそうだ。派手なお金の使い方はせず、家族や親しい友人との余暇を楽しんでおり、それってお金はかからないよね。

　億万長者は「身近な人」で、人とうまくやっていける力をもっており、「よき配偶者」を選んでいる。更に職業は「直観」で選んでおり、大事にしているものは「交流」とのことである。

　日本にはミリオネア（資産1億円以上）が132万7000人※いて、全世帯の2.3%である５0世帯に1世帯がミリオネア世帯である。是非一緒に勉強して132万７001人目になりましょう。
　※野村総合研究所調査（2019年）

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